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#10 Light Weight Custom Guitar p.01

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ギター作り二年目の最初のギターは軽量な変形エレキギターです。

下の画像はボディの設計を製図したもの。輪郭はPRS Custom 22と同じです。ボディの両脇は15mmくらいのメープル材を曲げて作ります。ボディの中央部はマホガニー、両脇の曲がった部品を繋ぐ部分、ボリュームやトーンなどのコントロール類を取り付ける部分はマホガニーのバックにメープルのトップを貼ります。製図ではブリッジがTune-O Maticタイプ、弦がボディを貫通する形式になっていますが、この部分は変更するかもしれません。ネックの差し込み角は3度を予定していますが、ブリッジの変更によって変更するかもしれません。ネックはセットネック方式です。

Skeleton

今回は、弦の振動を吸収するボディが小さければ、弦の振動が減衰せず音が伸びるかなという実験です。ネックも強度が足りないかな?と思えるくらいに細くできたらいいかな。もし、この設計で音の伸びが良かったら、指板を金属に替えてフレットレスにし、それに伴いトラスロッドを仕込まずにネックをさらに細くするといった展開もあり得ます。

さらに、極力電動工具を使わないで製作しようと思うので、ドリル以外は全部手道具を使って加工します。当初はドリルも手動でと思いましたが、道具の準備ができませんでした。

まともなギターになるでしょうか?楽しみです。


 Skeleton_1_001 今回の材料です。アフリカンマホガニーのボディ材、ハードメープルのボディ(トップ)材、アフリカンマホガニー のヘッド角度付きネック材、ローズウッドの指板材。真ん中のメープルの細長い板は、メープルの板目ネック材ですが、これを曲げ木して、ボディの側面にあたる部分を作ります。
 Skeleton_1_002 今回の目玉はボディの構造。側面を曲げ木するための型を作ります。アコースティックギターを作るときに使い外枠型ではなく、内枠型です。ボディの外周部分はPRS Custom 22と同じなので、5号機を作ったときに作った型を利用します。
 Skeleton_1_003 曲げ型の基準部分です。外周部よりも15mm内側を切ったもの。15mm厚の板を曲げ木して側面部分を作ることになります。いつも手ノコで切っていますが、この合板が硬くて切るのが大変です。狂わないし安いので合板を使っていますが、加工性の悪さにはいつも閉口します。電動ノコギリを使うのが前提の素材なんでしょうね。写真の状態では、まだ外周部が寸法通りに成型されていません。ヤスリで削って成型しますが、これもなかなか大変な作業です。この基準部分の型でできたら、他の板を貼付けて厚みを増やしていきます。ボディ側面部分の厚みは50mm弱ですから、50mmほどの厚みにしようと思います。6号機の塗装の合間に少しづつ作業しています。(2012/12/13記)
 Skeleton_1_004 前の写真と変わり映えがしませんが・・・基準になる部分の成型が終了しました。(2012/12/14記)
 Skeleton_1_005 曲げ型に厚みを持たせます。9mmの合板に、13mmのファルカタ材を2枚、18mmのSPF材を1枚重ねて接着して、55mmの厚みにしました。ファルカタ材というのは豆科の木の集成材で、切ったり削ったりすると、その粉でくしゃみがでます。花粉症のときと同じような症状が出ます。加工が容易なので使いますが、あまり好きではありません。次回はMDF材を使おうかなと思います。
 Skeleton_1_006 ヤスリやサンドペーパーを使って形を整えて、合板に裏から木ネジで固定しました。
 Skeleton_1_007 部品の切り出しを始めます。まずは側板になるメープル材を必要な長さ・幅に切ります。縦引きのいい鋸を持っていないので苦戦します。
 Skeleton_1_008 ピンクの柄の安い方の鋸の方がよく切れました。(縦引きでも横引きでもいいと説明されている鋸です)わりとこの鋸が気に入っていて、いずれ柄を木で作って、ピンクの柄はやめたいと思います。
 Skeleton_1_009 側板は厚みが15mm、幅が45mmにします。幅は少し大きめに切り出した柾目なので鉋掛けは容易ですが、厚みが25mmのものを15mmまで鉋だけで削るのは大変です。
 Skeleton_1_010 鋸、鑿、鉋を使って17mmほどまで厚みを落としました。15mmまでもう少しというところ寝る時間です。この後、15mmまで厚みを落としたら、ボディの角を面取りし、水に二晩ほど浸けます。木が十分に水分を吸ったら高温で蒸して一気に曲げます。上手く曲がらないとこのギターはできません。最初の難関です。やったことがないので難関だと思っているだけかもしれませんが。(2012/12/17記)
Skeleton_1_011 立て鉋を使ったりサンディングしたりして・・・
Skeleton_1_012 なんとか目標の厚みになりました。力一杯やってもしなったかしならないかわからない程度にしか曲がりません。これ、曲がるんでしょうか?(2012/12/18記)
 Skeleton_1_013 側板のメープルは浴槽の水の中です。たっぷり水を吸うまでの間に、ネックの加工に入ります。指板を貼る面と両側面を鉋で平らにします。
 Skeleton_1_014  指板面が平らかどうかを確認。
 Skeleton_1_015  指板面と側面が直角になっているかを確認。
 Skeleton_1_016 指板面と側面が真っ直ぐかどうかを確認。後ろから光を当てて、定規と木の間に隙間がないかどうかを調べます。
 Skeleton_1_017 ヘッド面も鉋掛けして、指板面に対して変な角度になっていないかを確認。
 Skeleton_1_018 毛引きで中心線を引いておきます。
 Skeleton_1_019 取り付けるトラスロッドは6mm幅で深さ11mmの溝にハメ込みます。いつもはトリマーを使って彫る溝ですが、今回は手道具でやります。中心線から左右に3mmの位置に毛引きで線を引いて、その内側を畦引き鋸で引きます。真っ直ぐに引きたいので写真のように真っ直ぐな木をガイドにしました。
 Skeleton_1_020 ある程度切れ目が入ったらガイドを使わず鋸を引きます。鋸には深さの目印になるようにテープを貼ります。
 Skeleton_1_021 鋸で引いた2本の切り込みの間を鑿ですくってオシマイ。まだ、この時点では、若干溝の底が平らになっていません。
 Skeleton_1_022 試しにトラスロッドを入れてみました。ハンマーで軽く叩くとハマる程度にきつめの溝です。溝の幅に関してはこれで良し。溝の底をもう少し平らにすればこの作業は完了です。この作業は2時間少しかかりましたから、トリマーで作業する場合と比べるとかなり時間がかかりますが、これなら夜中でもご近所に迷惑をかけずにやれます。選択肢の一つとして手道具でやるというのもありかもしれません。自分としては、木を加工している時間が好きなので、これはこれで楽しくていいかなと思います。(2012/12/19記)

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