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裏板の接着ができたので、はみ出した部分を削ります。表板は柔らかいスプルースでしたが、裏板は硬いブビンガ。写真の小刀で削ったのでは捗りません。七分鑿に持ち替えて荒削りをした後で、小刀で削りました。 |
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まだ側板からはみ出したところが少しだけあります。くたびれたのでここで休憩。 |
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ギターを作ってるみたいです。 |
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裏板削りに疲れたので、気分を切り替えるためにインレイの埋め込み作業を。切り出した貝を図案通りに並べてセロハンテープで固定して動かないようにしてから、瞬間接着剤でヘッドに貼付けます。固定していたセロハンテープを剥がして、貝の輪郭をデザインナイフでなぞるようにして、輪郭を木に写し取ります。ここで4枚もナイフの刃を折ってしまいました。 |
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写し取った輪郭。この輪郭をさらに深く切り込んで、内側を彫刻刀で彫ります。この手の細工の中では、これは簡単な部類かもしれませんが、それでも綺麗に彫るのは難しい。なかなか輪郭がすっきりとした形にならないし、底面が平らになりません。 |
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彫りながら貝を置いてハマり具合を見る。それの繰り返しです。3カ所彫れました。この状態で貝がヘッド面から0.2mmから0.3mm飛び出した状態です。ヘッドは後でサンディングするので、あと0.2mmほど深く彫って、ギリギリに埋め込むようにしようと思います。なるべく隙間が空かないように彫ろうとしましたが、少し隙間ができてしまいました。技術が気持ちに追いついてきません。 |
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寝る時間になったので中断。いつもその日の仕事が終わったら、こうやって作業机を上から見たり、加工した部品を眺め回しながら一服して反省します。机の上にはこの作業で使った道具が見えます。堅いブビンガを彫るのによく切れる彫刻刀が必要です。買ったばかりの彫刻刀はよく切れますが、過去に何度か使ったものは研いで使います。今回使った彫刻刀は1.5mmのキワ、0.8mmの平が中心。0.8mmのものは1.5mmのものを砥石で削って細くしました。3mmのキワと3mmの平は底をさらうときに少し使いました。(2013/03/22記) |
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溝が彫れたのでエポキシ樹脂で接着します。エポキシにはヘッドの突き板と同じ木の粉を混ぜました。だいたいエポキシに混ぜると黒っぽくなってしまいます。 |
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かなり慎重に加工したつもりですが、やはり貝と木の間の隙間がたくさんできてしまいました。エポキシも周囲の木の色より濃くなって、埋めた隙間が目立ちます。もっと慎重に加工しないといけないんですねー。できるようになるのかな?(2013/03/23記) |
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意味不明な写真です。バインディングを貼る溝を彫るための準備が終わったボディです。サンディング3時間の結果ですが、まったくそういうことが伝わりません。バインディングを接着してからは、バインディング薄くなったりすると困るのであまりサンディングできません。ですので、接着前にボディの形を整え傷などを消しておく必要があります。 |
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今回CABバインディングというプラスチックのものを貼ります。厚みは2mm、幅が6mmのものです。 |
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最近作ったパーフリングカッターで切り込みを入れます。 |
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見づらいですが、ボディの側面に切り込みが入ったところ。 |
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表板と裏板にも切り込みを入れます。木目に刃を持って行かれることがあるので、最初はほんの少しだけ刃を出して軽く切り込みを入れて、次にもう少し刃を出して更に深く切り込みます。今回は3段階に分けました。刃がよく切れないと、木目に直交した場合等に、切り口がガタガタになりますから、事前に刃をよく砥いでおく必要があります。 |
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少しづつ鑿で削りとります。ここも焦って鑿に無理な力を入れて刃が深く入ってしまうと、木が裂けたりめくれたりして大変なことになります。鑿の刃がよく切れる状態でなければいけないのは言うまでもありません。 |
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堅いブビンガの裏板側を先にやりました。4時間もかかりました。 |
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表板側もだいたい終わったところ。これからバインディングを接着するまでに、接着面を平らにするためにサンディングします。やっているときは時間を忘れていましたが、気がついてみれば、バインディングの溝彫り加工だけで9時間もかかってました。(2013/03/24記) |
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接着するバインディングの曲がりの急なところを温めて、あらかじめボディの形に合わせて曲げておきます。 |
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曲げ癖を付けるためにボディに仮留めして買い物へ。 |
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買って来たのはバインディングの接着剤とヤスリ。アセトンにセメダインを溶いて筆で塗ります。
ヤスリはバインディング溝の成形をするために買いました。 |
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