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#14 PRS Type Hollow body p.03

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 14_PRSCustom22_044 小刀と鉋で大雑把に成形しました。トップを貼付けてから、抱えやすさと美観を調整するので、ここまでで一旦やめます。
 14_PRSCustom22_045 少しサンディングしたところ。刃物で切り取ると木の表面がツルツルしていますが、サンディングすると毛羽立ったようになります。塗装の段階で目止めをして下地処理をするとツルツルになりますが、刃物で作ったツルツルとは異質です。塗装で保護されるので、ここはそれでも構いません。
 14_PRSCustom22_046 トップを成形する準備です。サウンドホールとコントロール類を取り付ける穴は先に開けておいた方がいいかな。(2013/05/28記)
 14_PRSCustom22_047 ここで開ける穴は、ピックアップホールの角の部分、ブリッジとテールピースの取り付け穴、ボリュームやスイッチなどの取り付け穴です。それぞれに現物を実測して、適当な大きさの穴を開けます。ピックアップホールの角やボリュームやスイッチの取り付け穴については、それほど神経質にならなくても良いかもしれませんが、ブリッジとテールピースの取り付け穴については垂直に穴開けします。一応垂直に穴を開ける治具がありますが、スコヤで垂直を確認しながら、目で垂直をはかって開けました。ピンバイスで下穴を開けますが、これだと比較的材に対する角度が安定するので、治具なしでもけっこうやれます。人間の目は水平、垂直、平行などには比較的敏感ですし、常に重力を受けて生きているので、垂直は把握しやすいです。きっと感覚が研ぎすまされていれば治具もスコヤもなしで、これくらいの作業はできると思います。
14_PRSCustom22_048  すべての穴が開きました。これくらいたくさん穴が開いていると、削っている最中に板厚を確認しやすいです。
14_PRSCustom22_049 アーチ状に削る目安になる線を引きました。製図した紙を材に当てて、上からカッターで浅い傷を付けてから、そこを鉛筆でなぞったもの。
14_PRSCustom22_050 ザクザクと削っていきます。オークションで手に入れたこの反り鉋(長いものを改造して短くした)がよく切れて、シュッシュッと心地よい音を立てて削れていきます。
14_PRSCustom22_051 くびれの部分やホーン部などは、小刀や鑿を使って削っていきます。時間のかかる作業ですが、好きな作業の一つです。(2013/05/29記)
 14_PRSCustom22_052 だいぶ格好がついてきましたが、ここからがまだまだ長い。ネックが接合される部分はネックの仕込み角に合わせて傾斜させます。指板の厚みが6mm弱でネックの仕込み角が4度。ネックがボディに接する20Fの位置からブリッジまでの長さが200mm。20Fでは指板から3mmほど高い位置を弦が通ります。斜辺と角度から三角関数を用いて高さを計算すると、ブリッジの弦が乗る位置の高さは23mm弱になります。ブリッジ自体の高さが11mm弱でそこから2mmくらい高いところに弦が乗るので、8mmほどブリッジを下げて取り付けるとすると、ネックと接する部分も8mmほど低くする。7mmブリッジを下げるならネック接合位置も7mm下げる。高さと角度から三角関数を用いて底辺を計算すると、8mmブリッジを下げた場合はネックと接するボディ前端から115mmの位置、7mm下げた場合は100mmの位置から、ボディ前端に向かって傾斜がつくように削ります。斜辺と角度(θ)から直角三角形の高さを求める式:高さ=斜辺 * sinθ高さと角度(θ)から直角三角形の底辺の長さを求める式:底辺の長さ=高さ/tanθこういう計算はCASIOさんの「生活や実務に役立つ計算サイト」http://keisan.casio.jp/を使ったり、UNIXのbcコマンドを使ったりして行います。

MacOS XやLinuxを使っている人なら、Terminal.appなどのshellを開いておいて、よく使う計算式を関数として持っていれば数秒で計算ができて便利です。(2013/05/30記)

14_PRSCustom22_053 ボディ前部を8mm削ることにしました。小さめの鉋でザクザクと削っていきます。最近はその日に使う刃物を研いでから作業を始めるようにしています。この鉋も以前よりは切れるように研げました。気持ちいい。PRSのネック仕込み角は3度かな。それを4度にするとだいぶボディ前部が低くなるので、見た目も随分と変わりそうです。
14_PRSCustom22_054 別の大きい鉋で仕上げの一歩手前くらいまで削ります。この時点ではほんの少し削り代を残してあります。アーチが全部彫れた時点で仕上げます。
 14_PRSCustom22_055 角度は4度。ぴったりです。
14_PRSCustom22_056 高音弦側をさらに削りました。だいぶ最終形に近くなってきましたが、まだまだ先は長いです。(2013/05/31記)
 14_PRSCustom22_057 なかなかいい形になりません。縁から一旦凹ませて中央に向かって盛り上がるように成形します。PRSの場合は中央部が平らですが、これはLes Paulのようなアーチにするので、もっと中央部に丸みを持たせないといけません。(2013/06/04記)
14_PRSCustom22_058 ピックアップホールを開けておきます。今回は鑿でやってみます。鑿を叩くのは21時までと決めているので、大急ぎで穴の隅の部分を彫っておいて、後は鑿を押して削っていきます。
14_PRSCustom22_059 裏側も削って板厚を薄くしていくので、板厚の分だけ彫ればオッケー。アーチの成形にお戻りました。しかし、なかなかいい形になりません。 でももう少し。(2013/06/05記)
14_PRSCustom22_060 表側がだいたいいい形になってきたので、裏側を彫り始めます。鑿で彫る部分と残す部分の境界に切り込みを入れます。
14_PRSCustom22_061 ここからは鑿と鉋で削るだけ。板厚が均一になるように削るのはけっこう難しいですが、最初はあまり気にせずどんどん削っていきます。(2013/06/06記)
14_PRSCustom22_062 ぱっと見、上の写真とあまり変化はありませんが、だいぶ彫りましたよ。半分くらいは彫れたでしょうか。写真に鉋屑が写っていますが、床に落ちたものも合わせると、これの倍くらいの鉋屑が出ています。

狭いところや隅は鑿で削りますが、ほとんどが写真に写っている小さな四方反り鉋でやっています。小さい方は初弘の替刃式、大きい方はオークションで落札した古道具の外丸鉋を改造したもの。この古道具の鉋の刃がよく切れます。刃が短くなっているので、もう一丁欲しいな。(2013/06/07記)

14_PRSCustom22_063 板厚が18mmの材料で6mm厚の表板にするので、一番深い部分で12mmになればいいです。この時点で11mmありました。

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