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#16 Tenor Ukulele p.01

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TenorUkulele12号機はテナーウクレレ。材料は9号機のMartinトリプルオータイプとほとんど同じです。余裕があったらウクレレ用のハードケースなども作ってみたいと思っています。材料はわりと普通の組み合わせです。ボディは表板がヨーロッパスプルース、側板と裏板がインドローズ、ネックがホンジュラスマホガニー、指板、ヘッドの突き板、ブリッジがインドローズです。ブリッジをエボニーにするかもしれません。
16_TenorUkulele_001 図面を切り取ったところ。たぶん何度も同じものを作らないと思うので、今回はテンプレートは作りません。ボディに関しては、モールドを作る関係でなるべく図面通りの寸法・形状にしますが、ネックやヘッドについては作りながら形を変えることがあるので、図面を用意しない場合が多いです。ブレーシングは図面よりも少なく、あるいは細くするかもしれません。
16_TenorUkulele_002 モールドを作ります。外枠型です。MDFボードを図面通りに切り抜いたものを左右上下それぞれ1枚ずつ作ります。これがけっこう大変な作業です。ボディの外周部に接する部分は図面通りの形になっている必要がありますが、MDFボードを糸鋸で切り抜くときに、なるべく輪郭通りに切っておかないと修正に手間がかかります。

切り抜いた余りの方は内枠型のモールドにできるように、なるべく輪郭に沿って切り抜きました。

16_TenorUkulele_003 上下のモールド部品の間に20mmほどの厚みの木を挟んで接着。今回は杉の間伐材の端材があったのでそれを利用しました。このモールドだと、ネックとボディはホゾで接ぐか、ダボを使って接ぐか、単純にネックをボディに接着するかということになりますが、スペイン式のようにネックに溝を切って側板を差し込む方式にする場合はモールドを改造する必要があります。これを書いている時点では、どのような接ぎ方にするかを決めていません。(2013/09/26記)
16_TenorUkulele_004 テール側はボルト留めにして、ネック側はハタ金で固定する方式としました。この状態で、もう少し内側のボディに接する面を綺麗にします。
16_TenorUkulele_005 スプールクランプを通せるように穴を開けておきました。表板や裏板を接着するときは、しっかり圧着するために、もっと隙間がなくなるくらいたくさんクランプをかけたいところですが、そうするとクランプの蝶ネジを回すのが大変。膠で接着しようと思ったらかなり慌てるし、場合によっては締め付けが間に合いません。スプールを長方形や楕円形にして、首を振れるようにしておけば良かったと思います。
16_TenorUkulele_006 外枠を作るときに切り抜いた内側も利用します。2枚貼付けて厚みを出します。これは3つの用途で使うことになります。

1つ目の用途は加工台として。 裏板はラウンドした形状になるので、この台を凸面に加工すればウクレレを置くのに具合がいいです。

2つ目の用途はパーフリングやバインディングを接着するときの治具として。紐やゴムをグルグル巻いてパーフリングやバインディングを圧着するときに、この台にヒモが引っ掛けられるような棒をたくさん付けておくと作業がやりやすい。

3つ目の用途は表板や裏板を接着するときの当て木として。少ないクランプの本数でしっかり圧着できると思います。(2013/09/27記)

16_TenorUkulele_007 加工台に下駄を接着します。
16_TenorUkulele_008 加工台の表面は半径4.5mのRになるように削って窪みを作ります。この窪みが裏板のRと同じです。
16_TenorUkulele_009 写真ではわかりにくいですが、半径4.5mのRに削った加工台。鉋やサンドペーパーを使って加工しました。
16_TenorUkulele_010 下駄の部分に紐やゴムを引っ掛ける棒を接着したところ。8mm径のラミンの丸棒を切って差し込み接着しました。
16_TenorUkulele_011 表板です。最終的には2mm強くらいの厚みにしますが、とりあえず2.5mmくらいまで厚みを落とします。
16_TenorUkulele_012 鉛筆で印をつけた部分が、まだ逆目が止まっていない箇所。表板の裏側はサンディングせずに鉋だけで仕上げます。

塗装面は塗膜によって木部を湿気から護ることができますが、塗装しない面は湿気を吸収してしまいます。サンドペーパーで擦ると木の繊維を壊し、そこから水分が浸透しやすくなりますから、なるべく鉋で鏡面に仕上げるようにしたいと思っています。

16_TenorUkulele_013 いい厚みになってきたので、表板を切り抜きます。輪郭線の少し外側に切り込みを入れます。

最近はカッターナイフの代わりに白引きを使うことが増えました。刃が木目に持って行かれにくいのが気に入っています。

16_TenorUkulele_014 切り込みをなぞるようにして、糸鋸で切り取ります。

今回全方位に刃(螺旋状になっている)を使って切りました。どの方向にも切れる刃は、一定の方向に切り進むのが難しいので、真っ直ぐ正確に切りたい場合は使わない方がいいです。

ボディのくびれ部分は割れ防止のために、切り込みを入れておきます。以前、これをやらないで割ったことがあります。

16_TenorUkulele_015 割らずに切り取れました。

よく乾燥したスプルース(30年寝かせたものだそうです)ですから、割れ易いだとうと思って若干緊張する作業でした。

16_TenorUkulele_016 表板に接着する部品を切り出しました。ブレーシングは少し減らすかもしれません。

裏板に貼るブレーシング材も同様に切り出しました。

ヒールブロックはスペイン式のネック接合をする場合は使いません。

16_TenorUkulele_017 指板材の厚み調整。

ギターの場合は6mm厚に調整していますが、ウクレレの場合は4mm厚にします。もとが8mm厚ですから半分削り落としてしまうことになります。

 

16_TenorUkulele_018 最近手に入れた燕鋼の寸四。さんざんローズウッドを削っても刃先が傷みません。なかなか快適にローズウッドを削れます。
16_TenorUkulele_019 指板材の右側面を鉋で直線にし、それを基準にナット側を直角に切り、さらにそれを基準にしてフレット位置を決めました。

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