目次に戻る 前のページへ 次のページへ
 |
ハメ合いを詰めて接着ができるところまできました。 |
 |
膠で接着します。
膠の使用法はいろいろなところに書かれていますが自己流です。経験値を頼りにします。
気温が低めのときや接着する面積が大きいときは、若干水の量を増やして膠を湯煎します。今の季節ですと部材を温めることはしませんが、真冬に作業する場合は部材を温めます。 |
 |
一夜明けて膠が硬化したのでベルトクランプを外しました。
ネックとボディの中心線はぴったり、ネックとボディの表面も平らに、うまくやれたようです。 |
 |
裏側です。塗装するのが楽しみな木目です。(2015/10/30記) |
 |
指板を作ります。まずは厚み調整。6mmにします。
鉋を使ってネックとの接着面を平面にする、接着面から6mmの位置に毛引きで筋を入れる、鉋で厚みを調整するという手順です。 |
 |
フレット位置に筋を入れてから指板の形状に切ります。 |
 |
ボディに乗せて寸法と形状を確認。指板の寸法はアグアドがLaprevotteを抱えている姿の絵を参考に決めましたが、ロゼットの幅が薄いのでサウンドホールと指板の距離が少し長く見えます。もう少し長くした方がカッコいいのですが、19番目のフレットを打つ位置の兼ね合いからのこの長さにしました。 |
 |
フレット溝を切ります。
最初の数回鋸を引くときだけまっすぐなガイドを当てて、鋸が溝に引っかかるようになった時点でガイドを外して切ります。緊張しますが問題が起きたことはあまりありません。
自分でアサリを調整した鋸の使います。この両刃鋸は折ってしまったので短く加工して再利用しました。 |
 |
ネックに乗せるとこんな感じです。 |
 |
膠で接着。
この作業を行うときは、事前にネック側と指板側の接着面がしっかり密着するように調整しておきます。
製作者によっては接着時に指板がずれないようにストッパーや釘でネックを固定しておいてからクランプする場合がありますが、自分の場合は「慎重に作業することを体に覚えさせるため」に固定しないでやっています。 |
 |
一夜明けて指板が完全に接着できました。
ネックは大雑把に成形してあっただけなので、指板に合わせて削りました。 |
 |
裏側から見た図。 |
 |
ヒール部は弾きやすさと重量のバランスを考えて小さく削り直しました。 |
 |
指板の膠の硬化待ちをしている時間にブリッジの製作です。
ブリッジピンの間隔は12mmです。 |
 |
サドル溝は小刀で際に筋を入れてから彫刻刀で掘ります。
ブリッジピンの穴は5mmのドリルで貫通穴を開けてから面取りしてあります。
形状は鉋と小刀で出します。 |
 |
サンディングしてから磨きを行いオイルコートしました。 |
 |
膠で接着。指板同様にズレると楽器にならないので慎重に作業します。 |
 |
一夜明けてブリッジの接着が完了しました。
次は塗装です。
クラシックギターに漆塗装をするのは初めての経験です。いつも以上に慎重に準備しようと思います。
すでに#400のサンドペーパーで研磨してある表板を木賊で研ぎます。 |
 |
白い砥の粉を使って目止めをします。
水に溶いた砥の粉を木目に対して45度にハケを動かして塗り込み、乾く間際に拭き取る。それを3度行いました。(2015/11/01記) |
 |
柿渋を塗って乾いたら木賊で研ぎます。それを3回やります。 |
目次に戻る 前のページへ 次のページへ
ディスカッション
コメントはまだありません。