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#05 オリジナルギター(エレアコ)p.04

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 今日はバンバン作業ができる状況ではなかったのでマッタリとできることを。側板がだいぶ落ち着いてきたので、ヒールブロックとエンドブロック、ライニングの接着です。ヒールブロックは側板に接着される側が4度の傾きがあり、側板に沿って少し湾曲した面です。接着されない側はセンターラインに対して垂直でなければなりません。というのも、ネックを接合する際に強度を得る為にボルトを通すんですが、ボルトの穴をセンターラーインに合わせるため、ヒールブロックに対して垂直に穴空けをしないといけないからです。
   ヒールブロックはこんな形になります。4度の線を引いて、ボディの湾曲をモールドから写して、現物合わせで少しづつ形を整えました。
  ヒールブロックの接着です。強い力でクランプしたらモールドのセンター(接着されている)が割れてしまったので、この後、急いで修理しました。エンドブロックはこの時点で接着が終わっています。
  ライニングの接着です。
クランプがたくさんなかったので片側づつの接着。ライニング材は85cmくらいの棒で届いたので、1cm間隔で切れ目を入れて、カンナで接着面の反対側を三角にしました。
Rのキツいところは、ライニング切り取って一コマづつ貼りました。
  表板側のライニングの接着が終わって、カンナで平面を出しているところ。
大まかにカンナで出っ張りを削ってからサンドペーパーで平面にしました。
  ライニングを貼り終えた様子。ヒールブロック材は35mm厚のマホガニーですが、ネックが35mmほどボディー側に差し込まれるので、ヒールブロック材を切り出した残りを接着して15mmほど厚みを増やしました。ヒールブロックとエンドブロックにセンターラインを引いています。モールドのセンターラインとピッタリ合った状態になってます。結構、センターラインを合わせるのに気を使いました。(2012/01/13記)
【雑談】ブリッジの位置を計算で求めるこのギターはネックの差し込み角が3度ですが、このような場合にブリッジの位置を計算で求める方法について紹介します。MacOS XのようなUNIXコマンドが使えるコンピュータだとbcというコマンドが使えると思います。このbcコマンドを使うと簡単にブリッジ位置の計算ができます。まず、ネックがボディに接合される位置が0フレットからどれくらいの距離かを知る必要があります。例えばこのギターであれば、スケールが635mmで20Fでボディーに接合するとして、この値は約435mmです。この長さは弦長ですね。20Fから見るとブリッジのボディー前後方向の位置は、635mm(スケール)から435mm(20F位置)を引いた値を三角形の斜辺とし角度を差し込み角とした三角形の底辺、ブリッジの高さは三角形の高さになります。計算式で表現すると、ブリッジの位置(三角形の底辺)=635mm-435mm(三角形の斜辺) x cos(差し込み角)

ブリッジの高さ(三角形の高さ)=635mm-435mm(三角形の斜辺) x sin(差し込み角)

となります。

bcコマンドの使い方はこんな感じです。(関数を自分で定義したり、スクリプトを書いたりできるので使い易いように工夫できます)

1)-lオプションを付けてコマンドを起動。こうするとmathライブラリをロードして起動します。

$ bc -l

2)mathライブラリの三角関数の引数は度ではなくラジアンですから、まずはラジアンを求めます。

355/113 * 度数 / 180

差し込み角が3度なら、

355/113 * 3 / 180
.05235988200589970501

という答えが出ます。これが3度をラジアンで表した値です。
355/113は円周率の近似値になる分数です。

3)ブリッジ位置とブリッジ高さを求めます。

ブリッジ位置
(635-435) * c(.05235988200589970501)
199.72590690437690969600

ブリッジ高さ
(635-435) * s(.05235988200589970501)
10.46719213658409314800

c()、s()は三角関数でそれぞれcos、sinの値を返します。

このような計算を関数として定義しておけば、いつでも簡単にブリッジの位置と高さが求められます。

   昨日は熱があって具合が悪かったので早く寝ました。そしたら夜中に目が醒めてしまったので、まだ暗いうちからタラタラと作業を開始。まだ本調子になっていないので、今日は一日まったりと作業をしようと思います。ネックとの接合部分をヒールブロックに製図して具合を見ます。ネックとの接合部は幅50mm、長さ35mm、深さ20mmになる予定です。強度が心配なので、もっと接合部を長くしたいところですが、20Fあたりでボディーに接合するとこのくらいの長さになってしまいます。
強度を確保するために、ヒールブロックの下の方から6mmのボルトを通して、ボンドとボルトで接合します。弦を張るとネックの上方が引っ張られる形になるので、ボルトはネックの下の方に通すことになります。
  エンドブロックの角を丸めます。まずは大雑把にカンナで角を落として、この後、ヤスリで仕上げていきます。
  側板はボディー前方から方向にかけて緩いテーパー状に削ります。マスキングテープで削り代がわかるようにしてカンナで削りました。テーパー状と言っても直線ではなく、ブリッジが乗る辺りを一番高く、ボディーの前端をそれより8mmほど低く、ボディーの後端を3mm低くして、緩いR状にします。側板の曲げ加工が完璧ではないので、若干側板が歪んでいますが徐々に矯正しながら表板、裏板と接着して行こうと思います。
表板を貼ってから、または表板と裏板を貼ってからネックの接合部を作っていく場合が多いようですが、ヒールブロックにボルトの穴を開ける時に表板が貼った後では表板が邪魔になってドリルをヒールブロックに対して垂直に向けられません。そのため、接合部の深さ20mmから表板の厚み2.5mm弱を差し引いた17.5mm強の溝を先に掘ることにします。ボディーとネックの中心線が合って、尚且つ、ネックがピッタリ3度の角度で差し込まれるようにしなければなりません。ここが狂うとせっかく描いた製図も役に立たなくなるし、ブリッジも作り直しになる可能性があります。側板の曲げ加工に続いて大きな山場です。難しそうなので慎重にゆっくりと作業しようと思います。この10年ほどは、1年か2年に一度風邪をひいて高熱を出します。一昨日と昨日はそんな日でした。
こんなときは何もしない何も食べないで身体を温めてじっとしていたいです。とにかく体力を使わないようにして免疫機能を最大限に働かせてやるのが一番ですから。そうは言っても、少し元気になるとじっとしていられないので何かをやってしまいます。トリマーのような電動工具を使えるのは休日の明るいうちしかありませんので、今日はこの後少し休んでから、ネック側の接合部を作り、できればボディー側のネック接合部の溝を掘るところまで行ければと思いますが、体調と相談してできる範囲で止めておこうと思います。(2012/01/14記)
   午後3時まで寝ました。熱も下がり頭痛もなくなったのでボチボチ作業開始です。ネックを早く作ってボディーとネックの接合部分を早く終わらせたいと思い、ネックの成形を始めました。
ヘッドには天神板を貼るので13mmくらいまで厚みを落とします。自作1号機と同じやり方でやりました。メープルが堅いので切るのに苦労します。切るのに30分くらいかかったと思います。前回よりも早く正確に出来たと思います。
ノコギリで切った時点で14mm(誤差0.5mm程度)でしたので、ノミとスクレイパーで平面を出しながら13mm強まで厚みを落としました。
  ネックの厚みを調整します。
1フレット辺りで15mm、20フレット辺りで22mmまで落とす為にネック横に線を描いて、ノコギリでその線まで切り込みを入れてノミで落とします。
  ざっくりとノミで厚みを落としたら、カンナ、アラカン、スクレーパー、ノミを使ってまずは15mm〜22mmの平面を作りました。ひとまずここまで。
最終的な成形は後でやります。
ボディとの接合部を作ります。最終的にボディーにネックポケットを掘ってから、微妙なRなどを現物合わせで作っていきますが、ここではボディーに乗る部分を20mm、ボディーと接する部分は縦方向は差し込み角3度に合わせ、横方向は4度の角度をつけます。スキっとして平面を作るために、カンナ、ノミ、スクレーパーでジワジワと寸法を詰めて行きました。
  こんな感じになりました。
ほぼ寸法通り。
  差し込み部分は50mm。この部分の寸法は製図に書いた寸法に対して0.1〜0.2mmほど大きめにし、ボディーにハメながら微調整します。
  接合位置はこんな感じ。センター合わせは難しいんだろうなぁ。
ネック接合部を作るのに少し疲れたので、まったりとポジションマークのインレイを作ります。素材はセルロイド製のなんちゃってパール。先日作ったジュエリーソー用のテーブルを早速使います。使い勝手はどうでしょうか。
9個作りました。
いかにもインレイを入れましたという立派で大きなものにはしません。
可愛い過ぎるギターにならないように小さめ。
  こんな感じに指板にレイアウトしようと思います。
あっちこっちでピョンピョン飛び回ってるイメージです。
起きたのが遅かったので時間があまりありません。ちょっと疲れました。
今日の最後の作業はフォーンジャックを付ける部分の補強板の接着です。
Gibsonのレスポールのようなジャックプレートを使ってジャックを留めますが、ジャックプレートの取り付けネジはライニングに刺さる感じです。これはいらなかったかもしれません。(2012/01/15記)
  インレイを指板に埋め込みます。まずはマスキングテープを指板に貼って、細いサインペンでインレイの輪郭を書き写します。
ドレメルのルーターで掘ります。削った木の粉が邪魔でインレイの輪郭が見えなくなるので、息を吹きかけて木の粉を飛ばしたり、時々ルーターを止めて木の粉を払います。
  瞬間接着剤(ゼリー状)を多めに溝に流し込んでインレイをはめ込みサンドペーパーでゴシゴシ。サンディングしたローズウッドの粉を隙間に押し込むようにしましたが、ローズウッドの粉が少し明るい色だったので、エボニーの粉を混ぜてみました。指板はR加工をするときにまたサンディングすることになりますが、その時にインレイと溝の隙間が露出するかもしれません。その場合は様子を見ながらサンディングをして、エポキシに木の粉を混ぜて埋めようと思います。
  全てのインレイを埋めました。
小さめのインレイなので地味です。正直、こういう作業はあまり上手くありません。なるべくインレイがはまるギリギリの大きさの溝を掘るようにしましたが、どうしても隙間が出来てしまいます。まあ、いい練習にはなりました。次にやるときは、もっと作業面を明るくする、インレイの輪郭をもっとクッキリと描く、もっと慎重に掘るなどして、今回よりも綺麗に掘りたいと思います。
  一服してから、ブリッジにピエゾピックアップを入れる溝を掘りました。たぶんここが一番弦の振動を受け易い場所だと思います。
違ったとしてもやり直しはききませんので、もしいい音が拾えなかったら諦めるしかありませんが。ブリッジに関しては、まだ造形が中途半端なので、時間がある時に削ります。
  裏板用のライニングを貼って今日の作業は終了。
初めてのインレイ加工が終わりホッとしています。今日は父の代理でお寺の檀家会の新年会に行ってきました。お盆に墓参りに行ってから久しぶりに行ったお寺は、一部、改築されていました。新年会ではお経を坊さんと一緒に読むんですが、「自分は仏の子」という部分に違和感を感じます。形式的には祖先の墓があって、墓参りという行為は祖先への感謝だとか祖先への報告とか、そういったことをやるわけですが、仏教というのは「祖先あっての私」ではなく「仏あっての私」という刷り込みをしているような気がしてなりません。それに加えて、祖先を供養するのもお金がかかる、何をするにもお金を取る、というビジネスライクなところが好きになれません。木曜日から体調を崩してからとにかくたくさん眠るようにしていました。そのため少し控え目にギター造りをやっていました。当初は土日になんとかボディー側にネックポケットを掘る予定でしたが、あのやかましいトリマーを使って、庭に作業台を設置して、ガイドを微調整してネックポケットを掘るというのをやりたくなかったのでやりませんでした。次にやれるのは今度の週末。それまでにネックを仕上げることになりそうです。(2012/01/16記)
さあ、週の始まりです。
今週中になんとかネックを形にしたいところです。写真は指板の形を作っているところ。ここはサクサクとカンナで真っ直ぐなラインを出します。
  後でサンディングする削り代を0.5mmほど残しで終了。ローズウッドの薄いカンナくずがたくさん出ますが、気持ちよく作業ができました。
  ざっくりとヘッドを切り出します。
ヘッドにはローズウッドか何かの天神板を貼って、後ろが白っぽいメープル 、ヘッドの表が黒っぽいローズウッドという色合いになります。天神板は3種類買ってありますが、どれを使うかはまだ決めていません。
  たまにこうして完成形をイメージします。
PRSのシルエットになってきました。音はどうなるかわかりませんが、綺麗にできればカッコいいギターになるんじゃないかとワクワクしてきます。インレイが小さ過ぎたかな?安いギターみたいですね。笑ネックができるまでには、まだまだたくさんやることがあります。ヘッドを切り出してから、指板の形に合わせてネックの幅を調整しようとしましたが、これがなかなか大変。最初、ノコギリで切り始めましたが切りにくいのでやめて、カンナ、ノミ、アラカンを使って少しづつ削っていましたが、時間が遅くなったので途中でおしまい。昼間なら指板をガイドにしてトリマーでざっくり削るとか、他に方法がありそうです。

1号機もそうでしたが、ネックの成形には時間がかかります。
この後、ネックの幅の調整が終わったら、ネックの裏側の形状を作り、ジョイント部を仕上げ、指板にR付け、天神板を切り出しと接着、ペグ穴開け、トラスロッドアジャスターの蓋作り、指板の接着、といった作業があります。指板の接着前にフレットを打つかもしれません。

スケールが635mmの22フレット仕様。写真はネックをボディーに合わせたところですが、この写真よりも4mm程ネックがボディー側に寄ったのが最終的な接合位置です。
ボディとの接合は20フレットあたりで、20フレットからネックの端までは33mmしかありません。オリジナルPRSがだいたいそれくらいですが、あちらはネックが深く接合しているので接合強度は高そうです。

描いた図面では20フレットからネックの端まで35mm、接合面も35mmとしていましたが、うっかりして指板を短く切ってしまいました。

先週少し体調を崩してから、生活リズムが狂いました。生活の乱れは心の乱れ、心の乱れは手先の乱れ。今日は作業の途中ですがきっぱり止めて寝ようと思います(2012/01/16記)

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