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#05 オリジナルギター(エレアコ)p.06

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  ネックの接合部が出来たので、表板の加工に入れます。
まずはボディーの外形を現物合わせで接ぎ合わせたスプルースの板に写します。一応製図もありますが、製図通りの形に曲げ加工ができていないので、現物合わせです。
  側坂に若干歪みがあるので、現物合わせといってもピッタリだと不安です。5mmくらい線の外側を切りました。
   サウンドホールです。最初はごくごく普通のアコースティックギターのような真円の大きなサウンドホールを製図に描いていましたが、ボディーが小さい上に、くびれが大きいので、なんとなく不格好でした。ロゼッタの溝を掘るのも面倒だったこともあって、製図を変更してしまいました。OvationのAdamasみたいな感じです。様々な大きさの穴を開けます。
8mm、12mm、21mm、30mm、40mmの穴です。8mm、12mm、21mmのドリルの刃は持っていますが、30mmと40mmはありません。8mmの刃はよく切れる刃ですが、12mmと21mmがチップし易く噛み込み易い刃です。これが曲者で、表板のような薄い板だと噛み込んで割ってしまいそうです。1つチップさせてしまいました。21mmの穴は、そーっと輪郭が切れたらドリルを止めて、彫刻刀でほじくって開けました。
  30mmと40mmの穴を開ける道具はありませんので、急造のサークルカッターで開けます。
ネック材のメープルにノコギリで溝を切って彫刻刀を差し込み、ドリルで開けた穴を中心にして少しづつ切ります。下手なドリルの刃で切るよりも安心して綺麗に切れます。
   こんな感じに真円が切り抜けました。サウンドホールはオベーションのパクリなんですが、一応、ボディーの角の部分が尖った感じなのを強調するように配置を決めました。このデザインに決める前に、fホールにしようかなど、いろいろデザインを考えて製図を描いたんですが、どれもしっくり来ませんでした。ちなみに製図はIllustratorのような本格的なドロー系のベジェ曲線が描けるソフトウェアを持っていないので、AppleのプレゼンソフトKeyNoteを使っています。ベジェ曲線が引けるし、寸法や角度を入力して図形が描けるのでなんとかなります。KeyNoteで描いた製図は、PreviewにコピーしてPDFで保存。それをAdobe Acrobat Readerで開いてプリントします。Previewだと100%で印刷できないことがあるからです。
  表板の端材で裏板の割れ止めを作って接着しました。
  ブレーシング作りです。
ブレーシング材のスプルースをブレーシングの幅に切るのが、大した手間ではありませんが、面倒臭いです。これを購入したアイチ木材さんではMartinスタイルのXブレーシングも売っているので、そっちを買えば良かったかもしれません。
  MartinスタイルのXブレーシングを踏襲しますが、OvationのAdamasのブレーシングも少し参考にします。ここでちょっと側板だけのボディーに合わせてみたんですけど、うっかりミスを発見。
ストラップピンが付く側のサウンドホールが、思い切りヒールブロックの上に開いてました。ヒールブロックを少し削ってなんとかなるという位置でもないので、どうやって誤魔化すか考えなくてはなりません。
  細かな加工は後回しにして、この状態でとりあえず接着してしまいます。
  ブレーシングを接着している間にペグ穴を開けます。細いドリルの刃で下穴を開けて、裏から10mmの刃で10mmの深さの穴を、表からは8mmの穴を開けます。ペグがそういう形だからです。
  これがなかなか難しいんです。6個中1個か2個は裏側から開けた10mmの穴と表側から開けた8mmの穴の中心がズレます。今回もちょっとズレました。注意しなくてはならないのは、まず10mmの穴を開けてから、8mmの穴を貫通させること。順番を間違えると、8mmの穴に従って10mmの刃が引きこまれて貫通してしまいます。10mmの穴の深さが足りなくて、もうちょっと掘りたいなと思っても、8mmの穴を開けた後だと同じ目に遭います。そんなときは10mmの刃を逆回転させて、木を擦るようにして少しづつ掘ります。そうすれば8mmの穴に引き込まれることはありません。
   あれ?
   Les Paulのような左右3個づつのペグを注文しました。箱にもそのように書いてありますが、どうも6連のペグのようです。
  このヘッドはとても小さいので、インレイを入れるスペースがキチキチです。なるべく細い線でインレイの溝の輪郭を描きたかったので、切り出したインレイを瞬間接着剤をちょっとつけて貼ってから、輪郭をカッターで写し取り、チョークで切れ目がわかるようにしました。でも見にくい。
  輪郭線が見にくいので、消極的にドレメルのルーターで溝を掘りました。全体的に溝が狭くてはまりません。
デザインナイフで少しづつ溝を広げて、現物合わせで調整していましたが、途中でこの作業に飽きてしまいましたので、また後日やります。
  ボンドの接着が効いてきたので、少しだけブレーシングを加工。スキャロップド加工というやつ。
見よう見まねでやっています。
どういう形にするとどういう効果があるかはっきりわかりません。時間があるときに調べてみますが、オシロスコープで表板を叩いた音を見てブレーシングを調整するということが書かれたページがあったと記憶していますが、そんなことをしても、初めて作る変則的なアコースティックボディーで良い結果が得られるとは思いません。
面白そうだからやってみるかもしれませんが。
   表板に貼付けるものは全部貼付けました。
後日、ブレーシングを軽量化したり形状を整える作業をします。
今日はこれでおしまい。
  だんだんギターを構成する部品が揃ってきました。
ブリッジの位置が決まり、ブリッジの補強プレート(ヘンチクリンな共鳴プレートを兼ねる)を接着できれば表板はとりあえず大方完成。その後、ネックを接着して、裏板を貼って成形すればギターの形になります。ざっと考えただけでも、まだ結構手数が必要ですが、形が見えてくると嬉しくなります。(2012/01/23記)
ふー、ちょっとづつ溝をカッターと細いヤスリで修正してやっとはまりました。インレイを切るのも溝を掘るのもまだまだ下手です。
理由はだいぶわかってきたので、それを解決しながらやって行けば、だんだん上手くなると思います。
  急いで指板のR付けをします。
ヘッドのインレイと一緒に、ポジションマークのインレイも溝の隙間をエポキシで埋めたいので、指板の加工を早く終えて、今日中にエポキシを流し込みたいからです。指板に白いチョークで落書きして、この白いチョークが消えるまで指板用のサンディングブロックで削ります。チョークが残っているとこはまだサンドペーパーが削っていないということになります。でも、チョークはこの用途には適していません。すぐに消えてなくなってしまいます。
  結局チョークを当てにせずに、何度も確認しながら指板にRをつけました。12″Rです。慎重にやっていますが指板が均等に削れずに波打ってしまいます。何度も金属製のスケールを指板に当てて隙間がなくなるまで、あっちこっち修正しました。
まだ、極々僅かですが隙間がある部分がありますが、この後、ネックの裏側の加工をしますし、フレットを打つ前に細かい番手のサンドペーパーで指板を磨きますので、その時にまた修正します。部屋が乾燥しているようです。
指板のローズウッドの角が欠け易くなっていましたので、レモンオイルを塗って少し潤いを与えました。
  ヘッドのインレイの出っ張りはこのスクレーパーみたいな道具で削り取ります。
ヘッドの板を削らずにインレイの部分だけを削るのは、こういう直線が出ている刃物が一番やり易いようです。
   エポキシにエボニーとローズウッドの粉を混ぜてインレイの隙間を埋めます。
色がちょっと濃いかもしれません。
  ネックはエポキシが硬化するまでそっとしておいて、昨日の続きをやります。
ブレーシングの軽量化です。スキャロップド加工というやつをやってます。
どこをどう削ると音がどうなるかというセオリーを持っていませんので、格好をつけているだけです。ギターメーカーのサイトを見ると、ブレーシングが高いとどうだとか、軽いと音の立ち上がりがいいとか、いろいろ書かれていますが、いろいろな部分で構成されているギターです。どこがどう影響するのかをわからないので、「こうするとこうなるらしいから、とりあえずそれを真似てみる」という確信のない行為です。そんな行為ですが、手持ちの道具でやると、やたらと時間がかかります。明日以降も継続してやります。ギターになってしまったら見えないところですが、練習なので綺麗な造形にしたいと思います。(2012/01/24記)
  ブレーシングの成形が終わったので、表板を接着して行きますが、製図の線を一本見落としていました。
サウンドホールとして開けた穴が、この写真だと、左側ですが、ヒールブロックに被ってました。40mm、21mm、8mmの穴です。
 8mmの穴の部分は削れませんので、40mmと21mmの穴が被らないギリギリのところまでヒールブロックを削りました。カンナ、ノコギリ、サンドペーパーなどを使いましたが、狭いところなので小さなカンナが欲しくなりました。次に何か道具を買うとしたら、小さな平カンナと反りカンナだと思います。ネックの成形などにも頻繁に使いそうですから。
   ブレーシングとボディーが干渉する部分に印をつけて・・・
   側板とライニングを削ります。
  ライニングと側板にタイトボンドを薄く均等に塗って、表板を乗せて、急いでクランプを総動員して押さえます。ブレーシングが側板の部分に引っかかるので、タイトボンドでヌルっと滑ることがありませんが、このようにクランプをたくさん使うときは少し慌ててしまいます。何度も使うモールドなら、クランプがけをし易いようなデザインにするか、スプールクランプのようなものを装備するかしたいところです。

このギターがいい音を出せるようであれば、もう1台作るかもしれませんので、そのときは使い易いモールドを考えようと思います。
今回のモールドは出来が悪かったので捨てます。

  インレイ溝を埋めるためのエポキシがだいたい硬化したので削り取ってから、サンドペーパーの#1000まで段階的に使って磨きました。フレットを打ったりすると、また指板が汚れるかもしれません。そうしたらまた磨き直すんだろうなあ、などと考えながら磨きました。そのままでもピカピカでスベスベですが、レモンオイルを塗り込んでおきました。

指板は最終的にはコートします。

   ヘッドです。エポキシに混ぜた木の粉が黒すぎました。インレイの切り出しも溝堀も下手ですが、こういう作業も下手です。次回の課題の一つです。
  ここまで来るとギターの形が見えてきます。ペグはGuitarWorksさんが即日発送してくれました。今度はちゃんと3対3のペグです。ブリッジはまだ少し成形をしますが、大きさはあまり変わらないと思います。
ブリッジのボルトが通る穴はすでに開けています。

ボリュームとトーンはスピードノブにします。

  このアングルから見た姿が好きです。ボディーには象牙色のプラスチックのバインディングを貼ります。ナットは今回は黒檀で作ってみようと思います。ボディー裏にはバインディングを貼りません。あくまでも「エレキギターのようなエレアコ」なので、持っている本家PRS Custom 22の形を踏襲しようと思います。

自分で弾くギターは、あまり飾りのないものが好きです。豪華なギターは高いので買えない、買えないから興味がない、ということかもしれませんし、自分が弾いてるときはそれだけでいっぱいいっぱいで、デザインを見る余裕はありません。

  ブリッジの補強板兼共鳴板を接着してこの日の作業は終わり。トーンのポットはPRSのトーンポットの位置よりも少しボディー外側です。ブレーシングと干渉してしまったためです。これは製図通り。
ポットが付く部分には補強のために丸い板を貼ってます。サウンドホールを急造サークルカッターで切ったときにできた刃材です。きれいな円だったので、そのまま使いました。製図と違ってしまったのは、補強板の位置。
ネックを仮接合してブリッジ位置を確認したら、3mmほどズレました。ほぼ製図通りにネックが接合できたので、ブリッジ位置が変わるはずがないんだけど。これを書きながら少し不安になってきました。表板は2.4mm〜2.6mmです。低音弦側が思っていたより厚くなっているので、サンディングで厚みを少し落とそうと思います。(2012/01/25記)
昨日(2012/01/25)は前日徹夜したのでしっかり睡眠を取るためにギター作りはお休みして寝ました。今日はお酒を飲みに行くので、作業ができないかもしれません。まだ1号機(ストラトスタイルのボディーにハムバッカー)の塗装に何度か失敗して中断しています。そろそろ手をつけないと、このギターを塗装するときに吊るすところに困りそうです。どうも塗装工程に入るとやる気がなくなるように思います。たぶん嫌いな作業なんでしょう。嫌いなことも、案外思い込みみたいなものがあって、ちょっとしたことがきっかけで好きになるかもしれません。カンナがそうでした。だから、やる気がないという気分を転換してみたいと思います。

このギターに関しては、塗装の前にまだまだやる事がたくさんあります。備忘録代わりに書き出しておきましょう。

  1. 指板の角を少し丸くする。(表面を磨く前にやっておけば良かった。忘れてました。)
  2. ヘッドの裏側のペグの穴が少し浅いので掘る。(間違って届いたペグを付けたときはぴったりで、その後、ヘッドの裏を削った覚えはないのでなんとも不思議です)
  3. フレットを打つ。(1号機はあまりきれいに打てませんでした。今回はきれいに打ってやる!)
  4. 表板をサンディングして厚みを落とす。
  5. バインディングを貼る。(これは初めての作業です。自作のカッターで上手く溝が切れるか心配ですが楽しみです。側板の曲げ加工がヘタクソなので、ササクレ立っている箇所があったり、波打ってる箇所があります。板厚が薄いのであまりサンディングもできないし)
  6. ブリッジを成形する。(ブリッジの後部でネジで固定しようと思っていますが、厚みも広さも少ないのでどうしようか悩むところです。うっかりネジ止めしようと思っていた部分を削ってしまい、厚みを落としてしまいました。さあ、どうする)
  7. ネックをボディーに接合する。(接合部に気にすれば気になる隙間があります。これをどうするか。サンディングで埋めるなんていう逃げ方もあるかな。せっかくセンターが出て差し込み角も製図通りなので、左右上下の角度が変わってしまうのは避けたいです)
  8. ネックの裏側を成形する。(ジョイント部分が大変そう。ボディーが着いた後なので、扱いに注意しないとボディーを壊しそうです)
  9. ピックアップやポットなどの電気系のパーツを設置する。(裏板を貼った後ではサウンドホールが小さく遠いので手が出せません。塗装の時に邪魔にならないように、且つ、ボディーの中に落とさないように工夫が必要です)
  10. ピエゾピックアップをブリッジの下に仕込んで接着する。(しっかりとクランプできないので、裏板を貼る前にブリッジを接着します)
  11. 裏板を作る。
  12. 裏板を貼る。
  13. トラスロッドカバーを作る。
  14. ナットを作る。
塗装はどうするか。
ネックはクリアラッカーだけにします。
側板と裏板は、道管の粗いマホガニーなので、目止めをしつこくやろうと思います。初めての試みですが、との粉に黒と茶色のステインを混ぜてみようと思います。3回くらいとの粉を刷り込めばちょうどいい色が着くんじゃないかと思います。側板の黒いシミを隠すために真っ黒にしてもいいですが、マホガニーの風合いを少し残したいので控えめに色を着けたいと思います。目止めの段階で色がつけば、サンディングシーラーを塗ってサンディングしてからクリアラッカー。
表板はあまり木目がキレイではないのと、アイボリーのバインディングが貼られるだけで、表板とバインディングが違う色の方でないとキレイじゃないと思うので、少し色をつけたいんですが、どんな色にしようか決めかねています。
パーフリングを貼って、木目のキレイな木だったら、クリア塗装だけにしたかもしれません。
昨日、ブリッジの補強板のクランプを外そうと思ってみたら、クランプするときに当て木にしていた18mmの板がまっぷたつに割れていました。そんなに強くクランプしていなかったんですが、どうも空気がかなり乾燥しているようです。(2012/01/26記)
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