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#06 Les Paul Double Cut p.11

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  クリアラッカーが乾いてきたので水研ぎを始めます。ボウルに水。
いつもは水研ぎ用のサンドペーパーを使いますが、今回はスポンジタイプの使ってみようと思います。
サンディングの滑りを良くするために石鹸を使います。台所用洗剤を使う人が多いみたいですが、いつも化学薬品などの混ぜ物のない手作り石鹸を使っています。
  トップは平らなところがほとんどないので、スポンジタイプのサンディングペーパー(紙じゃないけど)が使い易いように思います。穴や溝の淵の部分の塗装を剥がしてしまうことがあるので注意してやります。この色は研ぎ具合がわかりにくいので、何度もボディをいろいろな方向から見て確認しながらやります。
  裏側は研ぎ具合がわかりやすい。完全にマットになりました。
ネックも。
ボディの側面が面倒くさいです。特にネックの付け根のあたりが。
  ギター全体がマットになったので、次はコンパウンドで磨きます。いつも使っているコンパウンドは自動車用品店に売っているもの。細目、極細、鏡面仕上げの3タイプ。最初に細目のコンパウンドでサンディングした傷を消して、極細のコンパウンド、鏡面仕上げを進みます。
  バックはこんな感じまで。どうもまだラッカーが少し柔らかい感じがしたので、仕上げ前の段階でやめました。この後の作業で多少傷がつくこともあるので、完成間際にもう一度磨きます。
  トップはこんな感じ。電灯の傘の文字が映るくらいまで磨いて、あともう一息というところでやめました。
  ヘッドはこんな感じ。ここだけはサンディングブロックにサンディングペーパーを貼ってしっかり研磨してからコンパウンドで磨きました。
  ペグを取り付けます。うっかりして何箇所かペグを止めるビスの穴を開け間違えました。気にしないことにします。このタイプのペグはヘッドの表からブッシュをはめ込んで、裏からペグを差し込んで、2箇所をビス止めします。
ブッシュの径は8.8mmですが、8.8mmという径のドリルは持っていないので9mmのドリルで穴を開けました。塗装が乗ると若干穴が狭くなると思いましたが、6つの穴のうち3つでブッシュが緩い感じがしたので、瞬間接着剤を少しつけてブッシュを埋めました。
  次にテールピースのアンカーを打ち込みます。写真はアース線を接続せずにアンカーを打ってしまい、アンカーを引き抜いてアース線をつけるところ。ボディの塗装を傷めないようにアンカーを抜くのに少し神経を使いました。アース線はアンカーの底の部分にハンダ付けしました。
  テールピースがつきました。
  ブリッジがつきました。高さを調整するネジをボディにねじ込むタイプのブリッジですが、アンカーを埋めるタイプの方が好きかな。写真くらいの高さで弦高がちょうどいい感じです。
  ピックアップホールにノイズ対策用の銅テープを貼りました。この作業がけっこう面倒臭いです。
  コントールキャビティーにも銅テープでノイズ対策。
ここに銅テープを貼るのは、変則的な形なので、ピックアップホールよりももっと面倒くさいです。
疲れたので今日はここまで。部品を仮付けして写真を撮りました。この後は、配線、音出し確認、ナット作りをしてから、もう一度全体を軽く磨いて、弦を張って若干の調整をして完成。ラッカーの乾きが不十分なので、少しノンビリやろうと思います。(2012/07/22記)
  パーツの配線です。今回使ったP-90タイプのピックアップの線がよくわからなくて戸惑いました。1ボリューム、1トーン、1トグルスイッチのハムバッカーを使った配線図をネットで探して配線しましたが、途中で間違えてやり直しました。ハンダの跡が汚くなってしまいました。P-90の場合は500KΩのポットを使うのですね。シングルピックアップだから250KΩのポットだと思って買いそろえておいたんですが、慌てて引き出しをひっくり返して500KΩのポットを見つけてなんとか配線できました。
  蓋をします。これもうっかりして、蓋の反対側に銅テープのシールドを貼っていたので剥がしてテープを貼り直しました。テープを剥がした面はご覧の通りとても汚いので、後日ボディーを磨くときにコンパウンドで磨きます。
  ナットを作ります。漂白した牛骨です。
溝にピッタリ収まる厚さにヤスリなどで調整します。強く押し込むとハマるくらいにしました。後でナット全体を磨くので若干厚みが落ちることを見込んでいます。
  ナットをハメた状態で指板のRに合わせた線をひきます。
一番下の線が弦が乗る位置です。あとの2本の線は1mm間隔でひいた削るときの目印です。
  ボール盤に付属していたバイスでナット材を挟んでヤスリで削ります。
  次は弦の溝を切ります。ときどき0.009から始まるセット弦を使いますが、ほとんど場合は0.010から始まるセット弦を使うので、それに合わせた幅の溝にします。
  溝を切る位置を測って、少しだけ切れ込みを入れておきます。それから各弦の太さにあわせたヤスリで溝を切ります。最初は水平にヤスリを動かして、目標の深さの近くまで切り進んだら、ヘッド方向に少し傾斜をつけて削ります。弦がナットに乗っているのがほんの少しになるようにするためです。
  溝が切れました。けっこうちょうどいい深さかな。溝の深さは弦を張って、少し弾いてみてからまた調整します。
  早速弦を張って音を出してみます。ここでも主に弦の高さをチェックしてナットの溝の深さを調整するのが目的です。このP-90タイプのピックアップ。なかなかいいです。チェンバーボディーにこのピックアップは合うような気がします。けっこういい音が出るので、クリーン、クランチ、オーバードライブと色々な音を出して遊んでしまいました。サスティーンも悪くないし、クリーンな音でコードを弾くと気持ちいいし、歪んだ音もいい感じです。(2012/07/22記)
  音もしっかり出るし音痴じゃないので安心したところで、フレットの擦り合わせ。
ハイポジションのフレットを気持ち低くします。塗装が終わってから、こういう作業をするのは、塗装を傷つけてしまいそうで少し緊張します。
  真っ直ぐなものを当ててフレットの高さが揃っているか確認します。
  フレットの頭を丸めます。この作業には専用のヤスリを使います。指板を傷つけないようにステンレスの板を置いて作業します。このステンレスの板も専用工具です。これが無くても、指板をマスキングするとか、何か他のものを敷くなどすれば事足りますが、買ってしまったので使います。
  軽くサンディングしてからスポンジタイプのサンディングペーパー(紙じゃないけど)でフレットをピカピカにします。長い時間マスキングテープを貼っていた指板は、テープの糊がこびりついて汚くなっているので磨いておきます。
  磨き終わったら椿油をつけて指板を拭きます。フレットの擦り合わせが終わってからナットの溝を調整して弦高を低くしました。オクターブ調整もしてアンプにつないで音を出してしばらく遊びました。なんか新しいギターを買ったときより嬉しいです。(2012/07/24記)

 完成

だいぶ時間がかかってしまいましたが完成です。

1号機が製作中止になったため、これが製作したエレキギターの実質1号機となりました。数多くの失敗を重ねていろいろと経験できました。出来上がったギターには少し可哀想ですが、いい練習台になってくれたと思います。軽いチェンバーボディ、P-90タイプのシングルコイルピックアップ、ハイポジションを弾きやすくした細目のネックのギターです。音は極めて普通。ボディが多少響く感じで弾いていると弦の振動を感じられます。Les Paul Double Cutというギターは、Les Paulのイメージとだいぶ違うからか、あまり人気がないようですが、使い易いギターだと思います。右往左往の製作記録でした。「これだったらオレだって出来るぞ!」と思った方も多いのではないでしょうか。

少しマットな仕上げにしました。ラッカーが完全硬化するのには何ヶ月もかかるらしいので、もし鏡面仕上げにしたくなったら、その時に一生懸命磨こうと思います。

チェンバーボディは軽くて、ヤマハのRGXA2あたりと同じくらいの重さです。これなら振り回しながらガンガン弾けます。

 

 

鈍い感じの光沢がこの色には合っていると思います。

2ピックアップのギターとしては、ブリッジ側、ネック側、ブリッジ側とネック側のミックスという切り替のもっとも基本的な構成です。

ピックアップはGuitarWorksさんのP-90タイプ。廉価版のような価格ですが、満足できる音です。このタイプのピックアップを使う場合はまた購入しようと思います。

始めてアワビの原貝から切り出した材料でインレイ加工をやってみました。椿の花です。ちょっと大き過ぎたかな。

こういう細かい作業は苦手ですが、やりはじめるとついつい時間を忘れて没頭してしまいます。

楽器としての機能は申し分ないのですが、塗装や細かな仕上げがまだまだ雑です。次のギターはもっと綺麗に作ります。

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