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#09 Felipe Conde Type P.02

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接ぎ合わせが終わった裏板をボディの形に切り抜いてさらに厚みを落とします。接ぎ合わせをした時点で4mm弱あったのを、カンナで削ります。削り憎いので刃の出し方を変えたいくつかのカンナを用意して、カンナを取り替えながら作業します。
  あと0.5mmというところまでカンナで削ったら、そこからはスクレーパーでカンナがけでしくじった部分の修正を兼ねて削っていきます。
   こんな感じに削れます。サンドペーパーなどを使うよりは速いかもしれません。
  表と裏を削って厚さ3mm弱になった裏板です。近日中にダイヤルゲージが届くので、シックネスキャリパーを作り、それで測りながら、もう少し削ります。最終的に2.8mmにするのが目標です。(2012/10/08記)
表板(響板)、側板、裏板の厚みについて調べてみると、いろいろな考え方があるようです。これらの部品は振動して音を作る、反響して音を増幅する、反射して音を前に出すなど、ギターの音を決める重要な部品であることがわかりますが、では、何をどのようにすればいいのかという点については、正直なところよくわかりません。表板については、厚いと高音が出る、薄いと低音が出るということは音程と振動数の関連性からわかりますが、それを一枚の板で両立させるには経験が必要でしょう。高音側の板厚を厚めに、低音側の板厚を薄めにするといった工夫をするのが一般的なようです。表板の裏側に貼る力木の重さで調整する場合もあるようで、板を叩きながら好ましい音質を得るために、力木を削るといったことが行われているようです。裏板については、音を反射させて前に出す役目が大きいのかなと思います。この部品は厚くすると音をよく前に出すようですが、重厚な音になってしまうので、軽やかな音を望む場合は薄めに加工するらしいです。上の写真の説明では「最終的に2.8mm」とありますが、今回は2.5mmくらいを目標にしようと思います。音を前に出すのは人に聴かせるために音の遠達性を高めるという意味になります。自宅で好きな曲を気持ちよく弾くという目的なら、音質を重視した方が良いと思うからです。
  表板を切り抜きました。スプルースは柔らかいので、写真に写っている小刀やカッターナイフで綺麗に切り抜けます。製図した輪郭線より少し外側を切り抜きます。
  板面を仕上げるつもりで鉋をかけます。
  これで、表板と裏板が切り抜けたました。 この先は、厚み調整、サウンドホールの周りの飾り入れ、サウンドホールの穴開け、ブレーシングや補強棒の接着と進みます。そろそろ注文したダイアルゲージが届くはずなので、まずはシックネスキャリパーを作ります。厚み調整はその後。(2012/10/11記)
  ロゼッタを埋め込みます。サークルカッターでロゼッタを埋める溝の内周と外周に切り込みを入れます。柔らかいスプルースとはいえ、木目にカッターの刃を取られることがあるので、最初は浅く筋を入れる程度にカッターを回して、その後、刃を調整して深く切り込みます。内周と外周の間にも切り込みを入れていますが、溝を彫るときの深さの目安にします。
  溝は彫刻刀で少しづつ彫ります。際の部分を写真の小さな彫刻刀で彫ってから、刃幅の広い彫刻刀で溝の底面が平らになるように彫りました。
  彫れました。サークルカッターで切り込みを入れてから溝を彫る終わるまでに1時間くらいかかります。
  彫った溝にボンドをたっぷり塗って、ロゼッタを押し込んで、上に板を乗せて圧着。ボンドが硬化した頃を見計らって、カンナでロゼッタと表板が面一になるように削りました。なんとか上手くできたようです。自作したシックネス・キャリパーが写真に写っています。これを使って、板厚を確認しながら、表板は高音側を2.8mm、サウンドホール周辺を2.6mm、ボディ中央部を2.5mm、低音側を2.2mmに調整しました。
  次は表板の裏側です。スプルースのブレーシング材を幅7mm、高さ5mmに切って写真のような配置でで接着します。 写真を撮った時点ではまだ接着していません。ブリッジ裏の補強板やサウンドホール両脇の補強板、他のブレーシングも切り出します。(2012/10/13記)
  すべての部品を切り出して接着しました。スプルースの板材から細い棒を何本も切り出すのが大変です。
  鑿でブレーシングの頭を削って丸め、両端を斜めに切り落とします。
   こんな感じになります。
  光が透けて提灯みたいです。今度端材でランプを作ってみたくなりました。低音側の方が板厚が0.5mmちょっと薄いので、光の透過率も高いのがなんとなくわかります。
  すべてのブレーシングを削って終了。
  横の棒はこんな形状です。軽くスキャロップド加工しました。低音側を少し軽くしています。一応、表板を叩いて音の響きを聞きながら板厚とブレーシングの形状を調整しました。何度もこれをやれば、だんだんこの段階で出来上がりの音を想像できるようになると信じてやっています。
  裏板の補強です。まずは接ぎ合わせた部分の補強。表板を切り抜いた残りの厚さ2mmのスプルースです。木目は裏板の木目に直交させています。
  表板のブレーシングもそうでしたが、このスプルースの板材から細い棒を切り出すのが、とても時間がかかります。毛引きで切りたい幅に切り込みを入れて、ノコギリで切り取って、カンナで平面を出してという作業を何度もやります。
  ブレーシングを接着する部分の切り取ります。幅は8mm。
  ブレーシングは3本まとめて接着面を成形します。一番長い棒の両端が中央よりも5mm低く削ってから、3本束ねて同じ形に揃えます。これを裏板に接着すると、裏板が緩く湾曲することになります。
  裏板に接着します。ブレーシングの湾曲した接着面にぴったり裏板を接着するのは案外難しいです。接着不良箇所があったので、ボンドを流し込んで、クランプし直しました。
  接着ができました。やり直した接着不良箇所もしっかり接着できました。
  こんな具合に湾曲した裏板になります。(2012/10/14記)

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