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シングルで行こう!グルっと伊豆半島


昨日は久しぶりのロングライドを敢行。
PINARELLOシングルスピードでは300kmくらいのツーリングを3回くらいやってると思いますが、ロングライド(自己基準で320km=200miles以上)をやるのは初めて。

広島長崎への原爆投下と終戦の日のあるお盆には鎮魂の儀を行うことにしていますが、今年も戦争で亡くなった人への鎮魂の意を込めて走ろうと。
靖国神社に参拝するのとは別に、年に一回ぐらいはすごく苦しい想いをしてみるなんていうアホな儀式です。
去年は8月10日に断食をしての伊豆半島一周(時計回り)をやってみましたが、その時はまだPINARELLO FP5には変速機がついてました。
経験上、伊豆半島一周のような上ったり下ったりを繰り返すルートでは、シングルスピードで走ったときに体にかかる負荷は1.5倍程。
きっと去年より苦しいはず。

大船の自宅を出たのは午前3時。
涼しいうちに箱根を越えるために、いつもより少し早く出発しました。
先月の秩父ツーリングで熱中症にやられて参ったので、同じ事は繰り返したくない、暑さがなくても今回のライドは十分苦しい筈、そう思っての早朝出発。

気温は24℃くらい。
風は涼しく気持ちよくペダルを踏む。
ときどき後ろを振り返ると月が綺麗に見える。

ツーリングのときはRICOH CX-1を持って行くんだけれど、どうも最近このカメラのピントが甘いような気がする。なかなかフォーカスが被写体に合わないし、フォーカスを∞にしてもなんか遠景がシャープじゃない。
振動でやられたのかな?

いつものように自宅から10km地点の辻堂で腹ごしらえをしながら長めの休憩をし、いつもより少しノンビリ走って、大磯を通過したのは午前4時半頃。
まだ真っ暗で星も綺麗に見える。
写真は旧吉田茂邸前を過ぎて西湘バイパス大磯IC入り口付近。

最近は緊迫感がないのか、長距離を走る時にのんきに写真を撮ることが多くて、頑張って走ってるわりにはなかなか先に進まない。
せっかちなクセにのんきなところもあるんだなぁと自己分析。

国府津に差し掛かる頃には空が明るくなってきた。
この時間帯はけっこう好き。
行くぞー!っていう気分になれる。
前日は昼に起きてからずっと仕事をしていて、寝ないで家を出てきたのでなんとなく眠いような気がしないでもない。

いつもは箱根を登る直前にコンビニに寄って休憩をしますが、この日はのんびり走って行ったせいか、気持ちに余裕があったので休憩無しで登坂開始。
もう何度もこのPINARELLOシングルで箱根1号線を走っていますが、いつになく快調に登って行ける。
気を良くして頑張ってしまったせいか、生まれて初めての腰の筋肉の痙攣。
調子に乗るものではありませんな。

これ、スゴク痛い!

登坂中は足を着いたら負けです。
時々写真を撮るために止まることはあるものの、基本は登坂中は登り切るまでは何があっても我慢。
腰を庇いながら使える筋肉を総動員してなんとか登り切る。

1時間くらいで登坂を終えて芦ノ湖まで下って休憩。
富士山が見えて、綺麗な水があって、鳥居が見えて。
日本でしか見られないこの景色が好きです。
なんとも贅沢な気分。

早朝ということもあって、まだ太陽の光が射さない芦ノ湖畔はとても涼しい。
清々しくもあり、厳かでもあり、どことなく安心するような気分にもなれるこの景色。
最高です。
気温は18℃ほどで、体感温度はもっと低い感じでした。

箱根古道には長い歴史を見てきた大木がそのまま残る。
合理的とか便利とか、そういうこととは関係のないものがいつまでも残っているのはいいですね。
何かを語りかけてきているような気がします。

失ってから気付いても遅いってこともある。
例えば便利だからという理由で紙オムツを使う人って多いでしょ?
アレはダメね。
せっかく気持ち悪さを親に訴える赤ちゃんと、それに向き合う親とのコンタクトの機会を失ってしまう。
物事の本当の意味を知らない、考えない、理解できないという人間はどんどん劣化していきます。
気持ち悪いからオムツ替えてよ!って訴える赤ちゃんの訴えをちゃんと聞きましょう。
そういうことをタイムリーにやらないと、自分の都合で子供を可愛がることになってしまいますよ。
(こんなことは人に言われなくてもわかるのが普通か)
箱根峠から三島までの下りは涼しいこともあってとても快適でした。

遅い車に引っかかってブレーキを引くことが多かったのが残念だったくらい。
沼津港に着いたのは午前7時半頃。
一昨年事故に遭ったときと同じルートですが、その時はここまで3時間半で来てたので、それに比べると1時間余計に時間がかかっている計算。
シングルスピードだから遅いということはあるにしても、速さという点で言えばあんまり進歩してないですね。
あの頃は走ることに夢中だったけれど、今は写真を撮ったりTwitterに書き込みをしたりで止まることが多いのも遅い理由かな。

ここまで自宅から90kmほど。
残りの走行距離がまだ270kmぐらい残ってますが、しっかりと朝食を取ることにしてファミレスに入る。
ドンリンクバーがついて650円ほどの朝食メニュー。
安いね。

8時半頃にファミレスを出て西伊豆へ。
一昨年の事故現場で一旦止まって、事故の相手の人にちょっとご挨拶。
相手の人からすれば、自転車をはね飛ばしてしまったわけで、若干気まずい想いもあるのかもしれないけれど、僕にとっては一つの経験でしかないし、別にわざと車をぶつけた訳じゃないから恨む気持ちなんてないし、一期一会って言うじゃないですか。
むしろいろいろ良くしてくれた人(たち)なので、お世話になりました!の一言ぐらい言っておきたかった。

その事故現場からは富士山が綺麗に見えるんです。
この辺りまでくると西伊豆らしい景色になってくる。

まずはダイビングスポットとして有名な大瀬崎を通り過ぎて戸田へ。
これがダラダラと上っていく道でかったるい。
海沿いの道路とは言っても、伊豆半島は町と町の間が全部峠道。

走り慣れていない道だということもあるけれど、下りかなと思うと、ただ傾斜が緩くなってるだけで依然として上ってる、みたいな道。
勾配はキツいところでも9%〜10%程度かな。
そんなのが三津〜戸田、戸田〜土肥、土肥〜松崎、松崎〜波勝崎、波勝崎〜石廊崎と町の間にあるわけ。
多少は楽ではあるけれど、これは東伊豆でも同じ。

写真は上から、戸田と土肥の途中、土肥と恋人岬の途中、堂ヶ島。
どこも海が綺麗で海水浴客がたくさんいました。

大瀬崎を過ぎたのが午前9時半頃で、この頃から日差しが強くなってすごく暑かった。
この日、伊豆半島の海岸部の気温は30℃程度と、それほど気温が高いわけでもなかったものの、直射日光と長い登り区間が体にこたえる。
もっと早く気付けって話なんだけれど、先の行程を考えるとあんまりのんびりもしていられない。
お昼は松崎で食べることにして、最低限の休憩と水分+ミネラルの補給で、淡々とペダルを踏む。

松崎に着いたのは12時半を少し回った頃。
お昼はチャーシューメンとライスを注文して、ピッチャーで水をもらってガブガブ。

なんかね、やっぱり夏は苦手かな。
冬生まれのせいなのか、どうも夏は苦手。
ついつい水を飲み過ぎてしまうし、汗も大量にかいてしまって、すぐに疲れてしまう。

食後1時間近く休憩をして店を出る。
次は雲見。
またダラダラと上って下る。

この辺りまでくるとバーンと広い海が見えて気分がいい。

海はこんな色。
飛び込みたくなるでしょ?

もちろん富士山もよく見える。
最高だね。

雲見に着いたのは午後3時少し前。
この辺りは魚が美味いし宿も安いんですよ。
伊豆に泊まりで行くなら、この辺りがイチオシです。

雲見から先は難関です。
たぶん箱根越えよりずっと辛い。
しかも直射日光が強烈。
もう写真なんか撮ってる余裕はないし、登り区間が長いので「登ってる途中は止まらないルール」を守って歯を食いしばる。
頭がボーっとしてきたので、石廊崎に向かって上っていく手前の神社で頭から水をかぶって休憩する。

石廊崎に着いたのは午後5時頃。
陽が傾いてきて少し過ごしやすくなってきた。
それでも暑いんだけど。

石廊崎までが自宅から200kmほど。
上ったり下ったりを繰り返す200kmは結構体に来る。
朝の箱根で腰が痙攣(一歩手前)を起こして、この後、左肩、右手、小田原に着いたときには両足の順に痙攣が起きました。

石廊崎から下田に向かう途中にひまわり畑があるんですね。
ここは春は菜の花畑になるんじゃなかったかな。

一面に咲く大輪のひまわりが見事でした。

ミツバチもせっせと働いていました。
なんだか、こういうの見ると愛おしく感じます。

下田に着いたのが午後6時過ぎ。
白浜を通過する頃はだいぶ陽も落ちてきて涼しくなってくる。

河津を通過する頃には陽も沈みライトを点灯。

晩ご飯は今井浜で。
ここのイカ丼が美味しい。
お店の人が自家製のスイカを出してくれました。
これが美味かった!
自然とはよく出来たもので、夏に汗をたくさんかいてミネラルが出てしまうのをうまく補ってくれるのがスイカ。

実はスイカはあまり好きじゃないんです。
でも、土肥あたりから無性にスイカが食べたくて、冷えたスイカが食べられるお店がないかと探しながら走ってました。
本能ですかね?

晩ご飯を食べてお店を出たのが午後8時。
残りは120km程度。
あと7時間で帰り着けば24時間以内の完走記録にできると思って、ここからは疲れた体にむち打って無心で漕ぐ。
腰、肩、手、(後に)足と痙攣が起きそうで、お尻も少しヒリヒリしてきて、膝もヤバい感じ。30時間以上起きてたからかとても眠い。
まあ、行くだけ行ったろうかということで、遅いなりにも飛ばして家に着いたのが午前2時15分。

結果的には断食ライドの時ほど精神的には苦しくなかったので、当初の目的は叶えられなかったかな。
それでもシングルスピードで伊豆半島一周は十分に走り応えがあったし、綺麗な景色もたくさん見られたし、最後までよく走ったし、言う事無し。
極端な急勾配じゃなければ、常にシングルスピードでもいいかなってちょっと思えてきました。

走行距離は355kmちょい。
アベレージは23.6km/h。
獲得標高は4800mぐらい。
あと2km/hほどアベレージが上がればもう変速機はいらないかもしれません。

ルート:

大船〜沼津港:http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=1beadb1b5f9e8a08e013a543aca5562a
沼津港〜石廊崎:http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=6ac99d9b3660c3458536af70a1708cb3
石廊崎〜大船:http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=5e6e008b58c3b534bcab56de74649f30

kazz12211 について

Working as a OO programmer and enjoying music, bicycle and photography.

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