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Music - 音楽

パミスを使った目止め


以前にも書いたことですが、ここから読む人もいると思いますのでパミスを使った目止めについて書きます。

パミスは軽石の微粉末です。バイオリンやギターの塗料などを取り扱っている日本リノキシンという会社から購入しています。

このパミスを使って木の導管を埋める(目止めをする)には次の要領で行ないます。

  1. シェラックを塗り乾くのを待つ。僕の場合は2ポンドカットのシェラック液を使います。
  2. タンポ(布を丸めたもの)に極少量のパミスをつけアルコールで濡らして木の表面を擦る。擦り方はいろいろあるみたいですが、僕の場合は円を描くよう擦ったり、木目に対して45度の角度で直線的に擦ったりします。
  3. 導管が埋まるまで1〜2を繰り返す。

パミスで木の表面を擦ると、木の表面が僅かに削れます。その削れて出た木の粉とパミスが導管に入ります。アルコールで溶かされたシェラックも導管に入って固まります。

アルコールも吸い込み過ぎると問題がありますが、石油系の強い溶剤や石油を原料にしたものを使わないので、この方法はわりと人体に安全な方法ですし、製品を廃棄するときも自然に還元されるのが素敵です。その代わり、もの凄く時間がかかります。個人で少量の製品を作るなら、特殊な設備が必要なくて、静かに作業できるので良い方法だと思います。

桐箪笥の表面処理でも、砥の粉で擦るなどして似たよう効果を得ていますね。

昨日はあらかじめシェラックを塗っておいたので、パミスで目止めをするところから始めました。数回、上に書いた方法で目止めをやりましたが、まだ下の写真のような状態。ローズウッドは表面が粗いのでなかなか平らになりません。

目止めが終われば、シェラックを塗り重ねながら、オイル研ぎをしながら仕上げに向かいます。

13_Martin_000_1_193

 

 

ボディの表板は5回ほどシェラックを塗り重ねてだいぶいい色が出てきました。もう少し塗り重ねたらオイル研ぎをして仕上げに入ります。ここは弦の振動が伝わって震える部分なので、塗装は薄めにします。

 

 

 

13_Martin_000_1_194

 

 

塗装をしていると木工のアラがよく見えます。手道具による加工技術を向上させたくて、電動工具を極力使わないようにし、鉋や鑿などの調整に時間をかけて、ゆっくりと加工するようにしています。ゆっくりやっているから、加工した部分をよく見る余裕があるはずだし、よく見ているつもりなんですが、見落としていることがたくさんあります。慎重に丁寧にと心がけていても、慎重に丁寧にできない。思ってもできない。考えてもできない。

自転車でよく経験したことに似ています。断食して伊豆半島を回ったり、シングルスピードのロードバイクで長距離を走ったりといろいろやりましたが、「もうこれ以上は無理!」っていうところには、なかなかいけないものです。その時は無理だと思っても、少し時間が経ってみると、もう少し行けたかなと思う。

「できたところまではわかる」あるいは「できたころまでしかわからない」ということが言えます。ギターも自転車も同じです。

製作記録はこちら

 

kazz12211 について

Working as a OO programmer and enjoying music, bicycle and photography.

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