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Nature - 自然, Woodworking - 木工

米びつ作りのまとめ


いくつかの投稿に分かれているので一本にまとめます。

材料は22ミリ厚の桐材。府中家具さんから購入しました。届いた段階で綺麗に鉋が掛かっており歪みもありませんでしたが、今回は20ミリ厚に揃えるために鉋掛けから始めます。ここは二枚刃の中しこ用に調整した鉋で削りました。

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米びつの内側になる面は組んだ後に鉋をかけられないので先に仕上げてしまいます。ここは一枚刃の仕上げ用に調整した鉋で削りました。

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材料の厚み調整が終わりました。

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一辺が16センチの正方形の米びつを作るので、桐板を切って正方形の部品を作ります。材料が届いた時点で正確に加工されているようですが、自分で直線を出し直します。長台鉋を使いました。

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木口は直角に。自作の木口台に板を引っ掛けて、鉋で少しづつ削って直角を作ります。これも材料で届いた時点で正確に加工されているようですが、自分でやり直します。木口台は指物職人さんが使っている治具で完成品も販売されています。

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側面とそれに対して直角に加工した木口面を基準にして墨を入れ、鋸で切り、さらに切断面を鉋掛けして寸法を揃えて必要な部品が揃いました。角の部分は鉋を掛けるときに欠けやすいので、事前に刃を良く研いで慎重に作業します。

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この米びつはホゾが内側に隠れて外から見えないようにする方法で組みます。

側面から20ミリの位置と8ミリの位置、さらに12ミリ間隔に墨を入れてから、鋸でホゾを彫る部分に切り込みを入れます。

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ホゾは鑿で彫ります。切断用の毛引きを併用する方法もありますが、あいにく所有していません。

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次の工程は、ホゾがすべてできてからやることですが、写真撮影のために先にやりました。

45度の傾斜をつけた台に材料を乗せて、際鉋で板の端を45度に削ります。組合わさったときにこの部分が密着し、ホゾが箱の内側に隠れて見えなくなります。

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できました。これが米びつの側面の部品になります。

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これをあと3枚作って、底面の部品を作れば、組み立てに入れます。

防湿・防虫効果を狙うので、隙間が出来ないように加工しなければなりません。時間がかかってもいいので、丁寧に加工します。

なんとか側面の4枚の板にホゾが彫れました。ホゾをキツ目に作っておいて圧縮して組み立てることで、組み上がった後にホゾが元の幅に広がってガッチリ隙間なく組まれます。

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木目に直交する方向で鑿を叩き込むと繊維が潰れてしまいます。柔らかい木は堅い木とは違った難しさがあります。

次に、底板をはめる部分を加工します。今回は幅7ミリ、深さ5ミリの溝を彫って、底板を本棚の棚板のようにはめる方式でやってみました。

毛引きで幅7ミリの切れ目を入れてから、畦引き鋸で深く切れ目を入れます。

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切れ目の間を鑿ですくって削り取ります。ときどき定規を当てて溝の深さを見ながら、深さが一定になるようにします。

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仮組みしてホゾの精度を確認し、必要であれば調整します。小さな虫が入り込めるような隙間があったら、米びつのようなただの桐箱になってしまいますから、丁寧な仕事が要求されます。

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ここまでくると、なんとなく米びつに見えてきたと思います。食べ物を入れる物なのであまり化学系の接着材を使いたくありません。また、動物系(膠など)あるいは植物系(米を練って作った糊など)でも、タンパク質に虫が寄ってくるかもしれません。今回は米びつの内側や外側に出てこないように、膠を少量ホゾの内側に塗って接着しましたが、ホゾの作り方によっては接着剤なしでもいいかもしれません。

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側面と底面の板を組み立てたら米びつ作りもそろそろ終盤。蓋を作ります。
すぽっとハマると蓋を持って持ち上げても外れないくらいに加工します。

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桐材は柔らかいので傷がつきやすいです。うっかりたくさん傷をつけてしまいました。鉋で傷を取るように表面を削ります。

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蓋が外しやすいように指をひっかけるところ作りました。一応これで米びつができましたが、もう少し外側を綺麗にします。

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内側の写真。

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底面の写真。

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表面を少しだけサンドペーパーで研いでから、木の表面を保護するために油をつけて磨きました。もう少し時間が経つと、元の桐の色に戻ると思います。伝統的な桐箪笥などではサンドペーパーを使わずに木賊を使うようです。

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蓋は面取りしたので浮いて見えますが、実際はなるべく隙間が出来ないように加工しました。

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大きさはこれくらいです。一辺の長さは159.5ミリ。160ミリで作ったはずですが最後の鉋掛けで少し寸法が変わりました。ピッタリの寸法で加工したいのに0.5ミリ狂うと、作り手としては気分が良いものではありません。

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これだと3キロか4キロくらいの米が入れられます。
なんとか実用に供するものにはなったと思いますが、完成度はまだまだですか。

使用記を送っていただいています。梅雨時期前に入れた米が、梅雨と猛暑の夏を越しても、風味を損なわず糠臭くもならずに食べられるとうことですから、思ったより性能が高いと思いました。

この程度の完成度でも虫の侵入はありませんが、米の糠に混じった虫の卵が孵化したり、蓋の開け閉めの際に虫が入ることはあります。

kazz12211 について

Working as a OO programmer and enjoying music, bicycle and photography.

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