Laprevotte (ラプレヴォット)は19世紀ギターとかロマンチックギターなどと呼ばれるギターの一種です。Kiyondギター工房さんのホームページにいくつか写真があります。今回はそのコピー版を作ろうと思います。裏板がヴァイオリンのような削り出しで面白い形です。Kiyondギター工房さんで製作されたものを弾かせていただいて、いい音だなと思ったので作ってみたくなりました。年明け早々に作り始めることになると思います。使用予定の材料は、ボディの表板がジャーマンスプルース、側板と裏板がカーリーメープル、ネックはホンジュラスマホガニーです。 |
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部品や材料が届き始めています。ヴァイオリンのような木製ペグではなく、現代ギターと同じペグを使います。ノブは木製のものを作って取り替えようと思います。今回はパーフリングは染めた突き板を細く切って作ろうと思います。 (2013/11/27記) |
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表板材、ブレーシング材、ライニング材、指板材、ブリッジ材などが届きました。ジャーマンスプルースって高い。(2013/11/28記) |
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カーリーメープルの板材を手に入れました。厚みが29mm。Laprevotteのネックのヒール部は複雑な形なのでカーリーメープルの突き板を貼るのが困難です。当初はネックはマホガニーだけで作ろうと思っていましたが、それだとヘッドだけカーリーメープルの突き板というのではバランスが悪いのでどうしようかなと思っていたところ。このカーリーメープルでヒール部を作ればネックにもカーリーメープルの突き板を貼って「全身シマシマギター」に出来ると思います。(2013/12/06記) |
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新年を迎えての事始めです。まずはモールド作りから。MDFボードにテンプレートからボディの形を写します。 |
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数枚重ね合わせて適当な厚みにします。とりあえずMDFボードを同じ大きさに切りそろえます。切りやすいMDFボードとは言え、何度も鋸をひくのは重労働です。鋸を扱う練習だと思ってやります。 |
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こんな具合。 |
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2枚ずつ接着します。 |
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2枚ずつ接着されたものを3つ合わせて接着します。一枚が12mm厚なので、これで72mmの厚みになります。後で気がついたんですが、Laprevotteってボディの厚みが70mmほどしかないんですね。モールドが72mmではちょっと厚過ぎます。 |
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モールドの接着を待つ間に部品作りを。カーリーメープルの板材からネックのヒール部、ヘッド部を切り出します。この板材は厚みが30mmあります。 |
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左の3枚がネックのヒール部になるもの、右の1枚がヘッドです。ネックはヒール部で57mm幅にするので、60mm幅で110mm長のものを3枚切り出しました。後でこの3枚を貼り合わせます。今回はすべての接着を膠でやるつもりなので、湯煎する都合上、接着はなるべくまとめてやりたいと思います。 |
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ヘッドは最終的には20mmにします。この段階では鉋で21mmにしました。結構硬い木なので苦労しましたが、粉末ハイス鋼の鉋が良い仕事をしてくれました。 |
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ヘッドの形を描きました。オリジナルのLaprevotteはバイオリンみたいな木の糸巻きですが、今回は現代のクラシックギターのような機械式の糸巻きにします。 |
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貼り合わせたモールド材を切ります。この厚さ(本当はこんなに厚くしなくても良かったのは前述)をこの糸鋸で切れる気がしません。 |
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穴をたくさん開けて切り抜く方法にしました。 |
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なんとか片側を切り抜けました。 2つ前の写真からここまで4時間かかっています。(2014/01/06記) |
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もう片方は鑿で叩き切りました。この方が断然速いです。 |
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左右を重ねて、大方、鑿で表面を滑らかに削ってから、ヤスリとスクレーパーでならしたところ。 ドリルで垂直に開けられなかった部分はパテで埋めました。もう一息でこの作業が終わります。(2014/01/08記) |
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クランプが届かない場合があると困るので外側を切りました。 |
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エンド部は合板を木ネジで留め、ヒール部はハタ金で固定します。これでモールド本体は完成。 |
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側板をモールドに固定するときに使うブロックです。この部分で側板をモールドにぴったり押し付けるようにしないと側板が歪んだ状態で組み立てられてしまうことがあります。(2014/01/09記) |
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