なかなか機会がありませんでしたが、Fernandesのサスティナー搭載ギターを手に入れたので、その電気部品をそっくり流用してフレットレスのエレキギターを作ります。デザインはお気に入りのPRSタイプ。若干ボディの形状は変更します。サスティナーのスイッチを入れても入れなくても音の伸びの良いギターにしたいと思います。 自分用のギターは実験材料というか練習材料というか、他人が使うものではないの多少の冒険ができます。今回もいろいろと考えています。 |
|
主要な木材です。ボディはウォルナットのみ。これを削り出します。ネックはメープルの3ピース。指板はエボニーです。 |
|
ハードウェアは金と黒。5号機と同じようにボディに弦を通す形にしてテールピースはなし。まだこれを書いている時点では届いていませんが、 ナットは真鍮製にします。全体に黒っぽいギターで金色のパーツが少し着いている。そんなギターになると思います。(2014/05/01記) |
|
ヘッドの突き板、トラスロッド、ナット材です。今回は真鍮製のナットにします。 (2014/05/07記) |
|
基準面が欲しいのでボディ材の片面を鉋で平らにします。写真のように、ときどき真っすぐなものを縦・横・斜めと当てて面を確認しながら鉋をかけます。 |
|
輪郭を切り抜くために輪郭線に沿って穴をたくさん開けます。今回は久しぶりにボール盤を使いました。 |
|
ここからはいつもの手道具による作業に戻ります。穴の間を糸鋸で切ります。 握力を鍛えているような作業です。 |
|
切り抜けました。次は輪郭を削ります。ここからは鑿による作業に移ります。 (2014/05/21記) |
|
鑿でボディ外周部の凸凹を削っていきます。ウォルナットはわりと加工し易い木ですが、この作業は少し大変です。 |
|
始める時間が少し遅かったので終わりませんでした。途中でおしまい。もう少し鑿で綺麗に削っておしまいにします。(2014/05/22記) |
|
鑿、小刀、鉋を使って側面を滑らかな形状に削っていきます。ネックの付け根の部分はほぼ小刀でやります。 |
|
ときどき側面が前面や裏面に対して直角になっているのかを確かめます。 |
|
側面が滑らかになりました。3時間くらいかかったでしょうか。 |
|
ボディに直接製図をしてから、ブリッジの取り付け穴、弦を通す穴、コントロール類を取り付ける穴の下穴を開けておきます。鉛筆で描いても消えてしまいますから。(2014/05/23記) |
|
パーツ類を実測してボディに直接製図しました。ボディのアーチを削る前に開けられる穴はすべて開け、彫れるところはすべて彫ります。ボディ表側はピックアップ、ブリッジやテールピース(今回はボディに弦を通す仕様ですからストリングブッシュ)、コントロール類の取り付け部、ネックの接合部を、ボディ裏側はコントロール類を収納するキャビティやサスティナー用のバッテーリーが入るケースの取り付け部。それと出力ジャックです。
垂直な穴を開けたい部分は写真のようにスコヤを置いて、ドリルの刃の向きを見ながら開けていきます。 |
|
ルーターやトリマーは使わずに鑿で彫るので、もっとたくさん穴を開けておくことになると思います。(2014/05/26記) |
|
ネックの仕込角を3度にするのでボディの前の方を3度傾斜するように削りました。左右のホーンの部分が邪魔で鉋を当てにくいため、材を回しながら四方から鉋を掛けます。 |
|
ピックアップ取り付け部を彫っていきます。ネック側はサスティナーのドライバーが取り付けられますのでピックアップの取り付け部じゃないですが。太いドリルで開けた穴があまり綺麗ではありません。手回しだと力不足なのかもしれません。
|
|
作業台にしている当て台の脚の裏にはゴムが貼ってあり、その上にさらにゴムを敷いてやりますが、鑿を叩く音がうるさくて夜の作業では鑿を叩けません。 穴の際は鑿を立てて小刀のようにして切り込みを入れ、穴の中は鑿を押して削ります。力仕事です。穴を一つ彫るのに1時間。道具を扱う練習だと思ってやっていますが、あまり能率的ではありません。 |
|
この日はブリッジ側ピックアップの取り付け部を彫る途中で時間切れ。 一通り彫り終えたら穴の中を綺麗に仕上げるので、もう1日作業することになります。(2014/05/27記) |
|
ピックアップ取り付け部が彫れました。今回はピックガードのようなものがないギターなので、ピックアップを固定するネジも彫った部分も見えます。彫った部分はもう少し綺麗にしたいところです。 |
ディスカッション
コメントはまだありません。