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#07 PRS Custom 22 p.01

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前回に引き続きエレキギターを作ります。今回はPRS Custom 22タイプのギターです。本物のCustom 22を持っているので、完成したときに音を比べてみるという楽しみがあります。 PRSのギターはトップが美しいアーチ状に削られていますが、まったく同じになるかわかりませんが、同じような加工をします。 ボディは本物より少し重めにしてLes Paulに近い音を狙ってみようと思います。 PRSの弾きやすさとLes Paulの音。自分の好みのギターはそんなイメージです。さて、イメージ通りのギターになるでしょうか?不安・・・・楽しみです。
いつものように木材はアイチ木材さんから、トラスロッドはGuitar Worksさんから購入しました。今回はいつもより少しグレードの高い木材にしました。 PRSのギターはトップ材に木目の綺麗なカーリーメイプルを使っている場合が多いですが、ちょっと値段が高くて手が出ませんでしたのでハードメイプルに。 バック材はアフリカンマホガニーの2ピース。ネック材もアフリカンマホガニーの角度付きのもの。指板材はエボニーにしました。 (2012/04/28記)
  眠れずに朝を迎えてしまい、頭がぼんやりしていたので、のんびりと前準備に取りかかりました。ボディのバック材の挽き割り。 トップ材が18mm程度で、ボディの厚みが45mmか46mmですから、バック材は30mm弱にしなければなりません。届いたボディ材のマホガニー板が48mmありますから一枚薄い板が取れそうだと思って、挽き割りに挑戦してみました。(一度やってみたかった)カンナで平面に仕上げるために少し厚めの32〜33mmに切ります。マホガニーは比較的ノコギリで切りやすいんですが、さすがにこれくらいの板を挽き割りしようと思うと大変です。ビールでも飲まないとやっていられません。結局5時間ほどノコギリをひいて切れたのは半分。 多少時間がかかっても初めての挽き割りです。何日かかけて最後までやろうと思います。(2012/04/30記)
  風邪気味だったので数日何もせずに過ごしました。 そして挽き割りを再開。 休み休みで延べ20時間ぐらいノコギリをひいたでしょうか。 幅広の板をこういう短いノコギリ、しかもあまりよく切れるとは思えない、で切るのは大変です。もう少しで掌や指の皮が剥けるところでした。あまりきれいに切れなかったので、かなり凸凹になってしまいました。このような幅広の板を挽き割りするなら、もっと長くてよく切れるノコギリを使い、板を固定する方法も工夫しなければならないことがわかりました。
  挽き割りの後はカンナ掛け。 32mmくらいに切った板ですが、ところどころ凸凹になっていて一番薄いところは28mmくらいしかありません。 トップ材と合わせて46mmのボディ厚にする予定でしたので、サンディングなどをすることを考えると、少しボディが薄くなってしまいます。カンナ掛けはまだ途中です。あと4mm近く削ることになりそうです。(2012/05/04記)
  もう少しカンナがけが必要ですが、カンナで削る面積が広いと大変なので、ボディーの形に切ってしまいます。 製図からボディーの外形を写します。 ここまで10時間ぐらいカンナがけしてたでしょうか。 挽き割りに続けてのカンナがけ。上半身の至る所が筋肉痛です。
  今度は糸鋸です。 重労働が続きます。
   今日は時間切れ。半分ぐらい切りました。(2012/05/06記)
  さて、昨日の続きです。糸鋸でボディの外周を切り抜くのもなかなかの重労働です。 糸鋸の刃を1本折ってしまいました。
  後できれいにしますが、ざっと外周を成形します。
  トップ材を接着するときのために、接着面の平面出しをします。 ベニア板にサンディングペーパーを貼付けたもので、体重をかけてゴシゴシ。ときどきスケールを当てて平面を確認したり、ノギスであちらこちらの厚みを測ったりしながらやります。
  トップ材を切り抜くために製図から外形を写します。
  18mmのメイプル材なので、30mm厚のバックのマホガニーを切り抜くよりはいくらか楽です。
  切り取れました。もともと平面が出ていますが、一応、サンディングして平面出しをします。
  接着面を濡れ雑巾でよく拭いてから、全体にタイトボンドを塗って接着。
  ガッチリとクランプで圧着します。
  約3時間後。外形をサンドペーパーで整えます。これもけっこう重労働です。
  今日はこれで時間切れ。もう少し頑張れば終わりそうです。バック材の挽き割り(20時間)、カンナ掛け(10時間)、切り取り(2時間)、平面出し(1時間)、トップ材の切り取り(1時間)、外周の成形(1時間)と重労働の連続でした。ちょっと筋肉痛になってます。外周の成形が終われば、ピックアップの穴やネックの接合部を彫る作業に移れます。(2012/05/07記)
  昨日の続きです。 会社から帰ってきて、家庭菜園を見て回って水やりをして、稲の水を取り替えて、急いで晩ご飯を食べて、 8時ちょっと過ぎ。 ひたすらサンドペーパーとヤスリでゴシゴシとボディの外周の成形。 これがソリッドボディのギターだと3台目ですが、今まで一番きれいにできたかな。ほぼ製図通りの外形になりました。 厚みは47mmでこれも予定通り。最終的には45mmくらいになるでしょうか?(本物が何ミリか知りませんが) ちょっと寝不足なので今日はこれでおしまいにして寝ます。(2012/05/07記)
 今日はピックアップの穴を彫るためのテンプレートをMDF板で作っておしまい。(2012/05/08記)
  ボディの加工の続きをやるための準備をします。製図から位置や寸法を読み取って、ネックの接合部の溝、ピックアップの穴、ブリッジやテールピースの取り付け穴、ボリューム、トーン、トグルスイッチの取り付け穴の直接ボディに製図します。
  アーチの削るときの等高線(みたいなの)を製図から写します。これは製図の裏側を鉛筆で塗りつぶしておいて、線を擦るようにして鉛筆がボディに写るようにしています。(カーボン紙を使う要領)
  トップが平面のうちに細いドリルの刃で垂直に下穴を開けておきます。
   製図完了。

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