木の強度は比重に比例する傾向にあるそうですが、実際は個体差がけっこうあって、下の表の分類通りにはならないように思いますが、検討する際のヒントくらいにはなるかもしれません。比重をとっかかりにして、木の図鑑などで硬さ、加工性、狂いやすいかどうかなどを調べてから選ぶことになると思います。いろいろな樹種の木材を集めて、同じ大きさに揃えて切って叩いて音質を調べるなんていうことがやれると、もっと選びやすいかもしれませんが、実際にギターになったときの音を予想することは僕には困難です。使った木特有の音が出るのもおもしろいので、あまり細かなことに拘らずにやってみるのがいいのかもしれません。
比重 | |
1.00~ | |
コクタン | 1.00~ |
ココボロ | 1.00~ |
0.90~0.99 | |
シタン | 0.90~0.99 |
ツゲ | 0.90~0.99 |
0.80~0.89 | |
ブビンガ | 0.80~0.89 |
アカガシ | 0.80~0.89 |
シラガシ | 0.80~0.89 |
ツバキ | 0.80~0.89 |
ローズウッド | 0.80~0.89 |
0.70~0.79 | |
クロガキ | 0.70~0.79 |
0.60~0.69 | |
ケヤキ | 0.60~0.69 |
ホワイトアッシュ | 0.60~0.69 |
コア | 0.60~0.69 |
シュリザクラ | 0.60~0.69 |
ナラ | 0.60~0.69 |
パドゥク | 0.60~0.69 |
マホガニー | 0.60~0.69 |
タモ | 0.60~0.69 |
ウォルナット | 0.60~0.69 |
チーク | 0.60~0.69 |
ブナ | 0.60~0.69 |
ヤマザクラ | 0.60~0.69 |
0.50~0.59 | |
アフリカンマホガニー | 0.50~0.59 |
モンキーポッド | 0.50~0.59 |
イチョウ | 0.50~0.59 |
イチイ | 0.50~0.59 |
アカマツ | 0.50~0.59 |
カツラ | 0.50~0.59 |
トチ | 0.50~0.59 |
クスノキ | 0.50~0.59 |
セン | 0.50~0.59 |
アルダー | 0.50~0.59 |
0.40~0.49 | |
スプルース | 0.40~0.49 |
ポプラ | 0.40~0.49 |
ヒバ | 0.40~0.49 |
モミ | 0.40~0.49 |
ヒノキ | 0.40~0.49 |
エゾマツ | 0.40~0.49 |
0.30~0.39 | |
レッドシダー | 0.30~0.39 |
サワラ | 0.30~0.39 |
0.20~0.29 | |
キリ | 0.20~0.29 |
所有しているGrecoの30年以上前のストラトキャスターなどは当時のカタログを見るとボディ材がアルダーまたはセンと書かれています。過去には多くのギターメーカーがあって、国産材を使ったギターもたくさん作られたと思いますが、もしかすると現在では輸入材の方が安いのかもしれません。国産の銘木と呼ばれているような木材は高いですから。
また、国産の木材を楽器用材として販売している業者はほとんどないでしょうから、ギターに適した材料を選ぶためには細かく条件を指定して注文するか、材料を見て選ぶといった工夫が必要かもしれません。
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